東方同人誌感想とか書いてみよう 841冊目
ぺーたんずラボさんの『くものいと』
地獄へ堕ちてしまった男に垂らされた一本の糸、男はそれをたぐり寄せ上に昇ろうとして……
東方キャラは表紙にもいないし最後の方に至るまで出てこないし、どう見ても芥川の『蜘蛛の糸』の漫画版だしでこれって本当に東方二次創作?って思うような作品。
でも最後まで読むときちんと東方と関連付いているし、最後の部分ははっきりと『蜘蛛の糸』本編解釈とは違っている。東方二次創作というよりも『蜘蛛の糸』の二次創作と呼べる作品だけども、この男の解釈はかなり興味深いよ。
あと元の『蜘蛛の糸』を読み返すと最初の方から少しアレンジが加えてあるのも分かって面白いので青空文庫にある原典の方も貼っておきます。