東方同人誌感想とか書いてみよう 627冊目
うわのそら舎さんの『夜行百鬼祭』
「ねえ
ぬえがいつも
言う
「闇の中」って
どんな感じ?」
「そうねえ
まるで
墨を解いた
ような暗中
粘りついて
息を継ぐことも
ままならない
深い海のよう
とっても
心地良いのよ」
命蓮寺内に渦巻く忌まわしい妖気、今のところ寺の内部にしか害を及ぼしていないが原因が分からないこれはそのうちに他にも影響を及ぼすと紫に警告される。それに対処するためにマミゾウ達が対策に乗り出すが…
以下ネタバレっぽいので反転。
妖気の正体は村紗が見ていた悪夢、妖怪になるだった頃の溺れる記憶の夢。独りで溺れるのは寂しいとみんなを巻き込もうとしていて…。マミゾウ達は原因がわからないものの色々と理由をつけて盆踊りを主催してそれで対抗しようとしていく。
でも、ぬえが巻き込まれて、犠牲になりかけるものの村紗を諭し悪夢を止める。とかそんなあらすじ。
この悪夢に巻き込まれるところはぬえムラの関係をすごい良く表していて良いと思ったり。お互いに一方通行な思いから成り立っているような関係、村紗はぬえを友達だと思っているものの奥底では孤独を感じているし、ぬえは表面上は一歩引いたように見えるものの村紗を救い出す。お互い心の奥底の方を相手に見せる事は決して無いようなこの感じ。いいよね。
あと、盆踊りのところは旧作と新作除く全キャラが描かれているので(たぶん)
それを探すのもまた楽しいよ。蓮メリまでいる。