ユニキュロス・三世・時貞さんの『明るい未来』
美鈴に外に連れられて遊びに行く事になるフランの話。
pixivにある昔の投稿作品とか読み返すと時間がすぐたつよね。。今はもう新作投稿もしてないっぽい作者さんだけど、この明るい未来シリーズは今読んでも充分面白いよ。
フランとただ遊ぶだけなのに美鈴がすごい大人っぽく見えるめいフラもの。
最後のフランの美鈴押しな台詞がすごい好き。
これだけだと咲夜さんがあまり美鈴やフランと疎遠な人に見えるけども4くらいまで読むと。。。
ユニキュロス・三世・時貞さんの『明るい未来』
美鈴に外に連れられて遊びに行く事になるフランの話。
pixivにある昔の投稿作品とか読み返すと時間がすぐたつよね。。今はもう新作投稿もしてないっぽい作者さんだけど、この明るい未来シリーズは今読んでも充分面白いよ。
フランとただ遊ぶだけなのに美鈴がすごい大人っぽく見えるめいフラもの。
最後のフランの美鈴押しな台詞がすごい好き。
これだけだと咲夜さんがあまり美鈴やフランと疎遠な人に見えるけども4くらいまで読むと。。。
じるランドさんの『心ない話』
目を閉じたこいしの夢のなかでのこいさと会話。本にはなってないのでpixivだけ。
ここらへんのじるランド漫画は結構pixiv限定なのが多いので本だけしか読んでないって人はちょっと漁ってみるよいいよ。
コマ背景が青、赤、その他の色で分かれてる構成になっていて、青と赤は「こいしの夢orこいさとの心の会話」その他の色は「起きているさとり達」になってるはず。。。
それで見えてくる事は救いようがない古明地姉妹の話で。こいしは自分から落ちたと思ってるけども実は……。という事を知った後でのこいしの言葉はきっとこいしなりの贖罪の方法でたぶんこのままずっと変わる事はないのかもしれない。。と思うとなかなか救われないものがある。
夢の中のさとりがこいしに真実を伝えるような部分があるので「こいさとが深層意識で語ってる」ような解釈もできる漫画だけども、自分は「こいしの夢にいるさとり」はあくまで「夢のなかのさとり」だと思ったり。本当はさとりがした行動に自分も気づいてたけどもきっと無意識の中に押し込めてた…と思うと。。
びろうど廻廊さんの『幻実と現想のためのphantagraphs』
蓮子とメリーが町を彷徨う本。
この本の特徴はなんといっても写真に二次元の蓮メリ絵を乗っけている事にあって、これがすごく良い雰囲気を出している。ただ単に写真に絵を貼り付けるだけではなく「秘封倶楽部っぽい写真」、「秘封倶楽部っぽい文章」を使っているところが素敵。
この写真の先には何かがきっとあって、その何かを探しに秘封倶楽部の2人が他愛もない会話を本文以外のところでもずっとしてるんだろうなぁ。って思えてくる。夢か現かわからなくなるようなメリーの言葉回しも面白くて、現実の写真を使っているはずなのにどこだかわからない世界を見ている感覚になるよ。
ジャック・ヴァンスの『宇宙探偵マグナス・リドルフ』
宇宙探偵マグナス・リドルフ (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)
宇宙を股にかけて、いろんな揉め事を解決していく老人哲学者、数学者、あるいは探偵なマグナス・リドルフを主人公にした短編10作品。
ジャック・ヴァンスの面白さはキャラの良さだと思う。石黒正数のこの表紙もまた似合ってる。この主人公マグナス・リドルフも物腰は丁重ながら自分に危害を加えたものは依頼者だろうと絶対に許さないような陰湿な性格のキャラで、暴力を使わないあたりがまた性格の悪さが滲み出ててとても良いキャラだと思います。
収録されてる短編もまっとうなSFミステリーっぽく犯人探しを主眼としているっぽい「禁断のマッキンチ」「とどめの一撃」「呪われた鉱脈」のような短編から、リドルフが相手を出しぬく事を主眼としているっぽい「ココドの戦士」「ユダのサーディン」みたいな作品まで色々。
出て来る星も常に闘争をしている民族を眺めて賭けをする星から作業員達が消える謎の星から多種多様だし飽きないような構成になっている。魅力的なキャラと魅力的な世界観がジャック・ヴァンスの面白さだよね。月並だけど。
さて、この作品集はキャラと世界観の面白さ+ハッタリにしか思えないトリックの説明があると思う(この謎解き要素があるおかげで逆にごちゃごちゃ感じられて魔王子シリーズのがよっぽど面白いって人もいると思う)。SFミステリーなんだしトリックの説明はツッコミどころ満載であんまり考えちゃいけない、というかそこまで含めて楽しむような本ですがやっぱり気になるよね。
以下気になる点の紹介。ネタバレなので一部反転。みんな読んだら気になったよねやっぱり?(しつこい)
・「呪われた鉱脈」の犯人
とある星で行われる連続殺人、密室やシャワールームでも作業員が1人になった途端殺されていく。この星には作業をしている人間以外に知的生命体はいなくて……
犯人は十分な知的レベルのある樹木で、根を好きなように伸ばせるので換気口や排水口から殺人が実行可能。この星にやってきた人間の言葉を数ヶ月で理解できるレベルのち生がある………ってもうこれが通用するならなんでもありになるけどまぁSFってなんでもありですしね。。
・「数学を少々」のアリバイトリック
13日間かけてじゃないと行けない航路を12日で行ったリドルフのトリック
宇宙の航図はメルカトル図法で描かれるので、非常に長い宇宙の航路では湾曲が生じている。古い宇宙の航図はこの方式が採用されているので距離計算も13日になってしまう。しかし、最新の数学を用いれば12日に短縮できる。
メイの方の方法はまぁ考えつくトリックだし、3行で説明されてる。リドルフのトリックってこの説明めちゃくちゃだよねこれ。宇宙の航路がそんなガバガバ計算で成り立つ世界がこんなに発展してしまうのか、とかメルカトル図法をそのまま宇宙に適用するとかできるのかとか、色々出てきてバカSFにしか見えない面白さがある短編。
他にもいろいろとツッコミどころ出てきそうだけども、まぁそういうの深く考える短編集じゃないし、何も考えずに読んだ方がやっぱり面白いね。
ほろなべ軒さんの『六畳一間 天球儀』
霊夢のところに星が見える装置を持ってきた魔理沙な話。
小説、というか絵物語っぽい形式をとってるれいまり本。
霊夢にプラネタリウムで星を見せて…それから……みたいなシンプルな筋の中にれいまりの良さが色々と入ってるような作品。
魔理沙の行動は途中で上手くいかなくなるし、霊夢はそんな魔理沙をそれとなく慰めるし、最後は2人できちんと星空デートに行く事になるし……でちょっとした話だけでも色々と2人の関係性を楽しめるかられいまりは良いよね。。