「人殺しの予算」について
ナチスを見習え、奴隷の子孫発言の時はわざわざ全文を持ってきてまで「文脈を見てから批判しろ」と言ってた人たちがこれについては、この部分だけ見て批判してる不思議。「全部の文脈を見てこの発言はダメ」と批判するのと「どうせこの発言の文脈を見なくとも一緒でしょう?」と思って批判するのは違うと思うんですけどね……。
というわけでまず動画より発言の引用をしていたところがあったのでそこを貼っときます。あとNHKオンデマンドも(お金はらわないと見れないっぽいけど)
まぁ共産なんて昔からこんな事ばかり言ってるし、口に出すのは不思議ではないけどもNHKで言ったのはさすがにまずかった。根っからの共産支持者ならなんとも思わないだろうけども、他がどう思うかを考えてなかったでしょう。格好の野党攻撃材料になるわけですしね。
防衛費を「軍事費」「人殺しの予算」とわざわざ言い換えるのはレッテル貼り以外の何物でもないし、自衛隊員、関係者の方々に非常に失礼。普通に任務をこなしていてるのに「人殺し」と言われたらどう思うんでしょう。そもそもスパイ査問事件を起こした共産だって「人殺し」と批判されてもおかしくないのに(過去にこれ言ってとばされた議員がたしかいましたね…)
たとえ安保法によって海外派遣された自衛官が誰かを殺傷するような事態になったとしても防衛費は「軍事費」や「人殺しの予算」になる事はないはず。
共産には共産なりの理屈で「軍事費」と言い換えてるはずだけども、それは支持者以外には絶対に通らない理屈だよ。なんで災害支援やら何やらをやっている人たちの予算を「軍事費」とわざわざ言い換えるのか。反発呼ぶとわからないのかな。。
共産はどうせそう思っている党、だって自分は考えてるけども選挙で勝ちたいならわざわざ余計な事は言わなきゃいいのに…
さて、この件で藤野政策委員長は発言の取り消しをしています。
本日のNHK討論で、軍事費について、「人を殺すための予算」と発言しました。この発言は、安保法制=戦争法と一体に海外派兵用の武器・装備が拡大していることを念頭においたものでしたが、テレビでの発言そのものはそうした限定をつけずに述べており、不適切であり、取り消します。
— 藤野保史 (@FujinoFujinooo) 2016年6月26日
「安保法制=戦争法と一体に海外派兵用の武器・装備が拡大していることを念頭においたもの」であって「テレビの発言はそれが限定されてなかった」ので取り消す。って結局「人殺しの予算」と言ってしまった趣旨そのものは取り消してないよね?「安保法制で海外派兵するならそれは人殺しの予算」であるって言ってるようなものだし。
まぁここで折れないのは実に共産らしいけども、言い方はやっぱり全部撤回した方がいいと思うよ。安保法制=戦争法という理屈だっておかしいしね。
また安倍首相もこの件についてFacebookでコメントしてます。なんで民進が出てくるのかわからないけど(これを言うなら社民と生活にも突っ込むべきでは?) 以下引用。
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今朝放送されたNHK日曜討論で民進党のパートナー共産
党の政策責任者である藤野保史議員の「日本の防衛費は『 人を殺すための予算』」との発言には耳を疑いました。
国民を守る為昼夜分かたず汗を流す自衛隊員やその家族に対する侮辱であり、憤りを感じます。
もっとも志位委員長も「自衛隊は憲法違反、将来解散する。だけど災害時には活用するし防衛出動もさせる。」との 趣旨をテレビで述べ顰蹙をかっています。
そんなご都合主義が通るはずがありません。全く無責任です。あくまで共産党と共同歩調をとる民進党も同じです。
この無責任な民進党、共産党に日本の未来を託すわけにはいきません。 共産党はやっと取り消したようですが、民進党反応無しですか?どこまでもついてゆきます
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コメント途中でした。民進党反応なしですか?どこまでもついて行くのですね。
ええと、94年に「自衛隊は違憲」「政権とったら解散させる」と言ってた社会党の組んでた党はいったいどこの党でしたっけ?
こういう話題はどっちの言ってる事もつつかれる部分があるんだから、わざわざSNSでこういう事言わなきゃいいと思うけども、これが受けるみたいなんですよね。個人的には相手批判をしてそれが賞賛される安倍首相のFacebookのコメント欄はきもちわるくて見てられないんですけどね。「野党は批判ばかりしている」と言うくせに「首相の批判」は賛同するって。ねぇ。
まぁ序盤の文章は自分だって同じことを思うわけだから一概に文句ばかりは言えないけどね。
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他の自民批判の人たちも自公所属の人たちを過去発言をかなり引用してついったーその他でがんばってるけどもあれは「過去の発言」という時点でちょっとインパクトが弱いよね。これは昨日言った発言だしやっぱり違ってくるよ。何よりタイムリーな話題はマスコミが乗ってくる。その影響力の差は大きい。「どうせこんな事言う党だったでしょう」と思ってた人以上に「やっぱりこういう事言う党だった!」のが多いと思うしね。
さて、はっきり言ってやっぱり擁護はしにくいけどもこの発言をした議員を共産が処分してしまうとそれはそれで、共産支持者から叩き上げられると思う。「発言批判している共産支持者でない人」と「普段から戦争法みたいな言葉を使って煽っている共産支持者」のどっちを取るんですかね…。まぁたぶん発言取り消した事もあるし、無視すると思うけど(ひょっとすると赤旗でFacebookで挑発してた安倍首相に反論するかも?)
一体この後誰がどういう発言をするかを追ってみたらきっと面白いよ。一度公示中の失言批判が出た以上は「他の失言」だって批判の対象にならないとおかしいしね。
まぁこれ以上にとんちんかんな事言う人は出てこない。気がしますが。もう党首討論ないし。