東方同人誌感想とか書いてみよう 500冊目
○00冊目は特に印象深い本の感想を書こうという風に勝手に決めてなければ500冊も(適当な)東方同人誌の感想を書く事は出来なかったと思う。まぁみんな流し読みしているんだろうけどね。自分でも読み返すことはほとんどないし…。そんなこんなで500冊目。
popricationさんの『スターゲイザー』
いつも弾幕勝負をしていた霊夢と魔理沙、最近は魔理沙が勝つ事も多くなっている。
でもそれは霊夢の手加減によるもので魔理沙にはそれが我慢ならなかった…
たぶん、”れいまり物でトップ3くらいを挙げるなら?”って話題にしたら自分以外にも結構な人がこれ(と『初恋クレイジー』あたり)を入れると思う。それくらい作者さんの好きなれいまり、みんなが好きそうなれいまりが詰められている本。これ読んでれいまりものを描いてみたくなった人だっているんじゃないのかな?
この本は前篇、全編書き直したような一冊本、総集編(『スターライトパレード』)収録分で内容が少し違っていて、台詞の一つの違いだけでもこんなにれいまりの印象が変わるんだ。って思った本でもあったり。特に霊夢の最後の台詞は総集編のやつが一番良いと思ったり。一番好きなのは総集編収録分だけども総集編にはエピローグっぽい部分が削られているので(無い方が締まるような気もするけど)、やっぱり一冊本と合わせて手にしておきたい。でも一番好きなのは総集編収録分のやつなのでそれの感想として書きます。一冊本しか持ってない人も一冊本以上にこれでもかとれいまり要素を詰め込んだ全く新しいような『スターゲイザー』を読むために総集編を読んでもいいと思う。それくらい総集編収録分のやつは好き。
魔理沙と霊夢の弾幕ごっこの霊夢が気を遣いわざと負けていた事を魔理沙は許せなくて…それで魔理沙と霊夢の回想が出てきて、断絶後のお互いの変容が描かれてる。魔理沙は飛べなくなり、霊夢は博麗神社に結界を張って魔理沙を受け入れようとはしなくなる。
このままれいまりが終わるのが納得いかない魔理沙とこういう形で強引に終わらせようとした霊夢。結局こうなった二人は本気の弾幕勝負でぶつかるしかなく、それはいつもの弾幕ごっことは勝った方のどちらかの立場を相手に明確にするような勝負でもあって……。
弾幕勝負の際にお互いの思いの丈を言葉により、スペルカードによりぶつけあうれいまり。その際に魔理沙がなんで霊夢に挑み続けたのか、が描かれ…これは魔理沙のためだけじゃなくて霊夢のためにも絶対勝たないといけない勝負で…という事が示されて…。
いろんなれいまり要素が詰め込まれている作品だけども後半の弾幕勝負のところの、魔理沙が霊夢に挑み続けて霊夢に勝ちたかった理由や、最後の霊夢の台詞はシンプルな台詞ながらもれいまりの魅力がかなり詰め込まれた台詞みたいで好き。ここらへんの台詞はやっぱり総集編の方がかなり練りこまれているしみんな総集編も読むべきだよ。
あ、 まだまだ感想書きたい本はあるので需要があるんだか分からないこの感想も続くよ。600冊目もれいまり本の感想にするよ、と予告をかけてみる。