東方同人誌感想とか書いてみよう 962冊目
信号屋さんの『楽しい別れ話』
魔理沙とアリスがパートナーになってから3年目。
アリスが”魔理沙のパートナーとしてのアリスではなく、自分達がパートナーになる前のアリスとしてみんなにも接してもらいたい”みたいな理由で魔理沙に”ちょっとだけ別れてみない?”と提案をする。魔理沙はアリスのためならと寂しさを押し殺してそれを期限付きで承諾すると。そして2人が見た世界は……。
マリアリもの、というよりも”魔理沙とアリスが付き合った後で周りがどう変化していくのか”を描いた作品ってイメージ。アリスが側にいない事で魔理沙は初めて霊夢やにとりの優しさや気遣いに気付き、アリスはパチュリーが思った以上に自分を理解してた事に気づいていく。そしてアリスがこの別れ話を持ちだした真意も霊夢がなんとなく推測してくれる。
アリスのこの行動は人間と魔法使いのカップルという事で避けられないような不安からの行動なんだろうけども、最後まで暗く描かずにふんわりとしたマリアリ(何よりもこのマリアリは喧嘩をしない)で終わるので安心して読めるよ。
初めてこの作者さんの本を読んだけどこのパートナーになるまでの過程本とかあるのかな……。