空中線とらきゃっとさんの『The doll of Alice』
幽香にまた会いたいアリス。幽香はいいタイミングでまた魔界に来るもののここで”自分だけ成長していない事実”をアリスは突きつけられて幽香にも会わずに引きこもってしまう。そして……
怪綺談の設定から幽アリを膨らませた作品、というのはテーマがテーマなだけに数が少ないものの今まで読んだこの手の本はどれもかなり面白い考察が入っていて好きです。この本もそうだしね。
”魔界にいたアリスが成長しないのは神綺がそう願って創った被造物だから”
”幻想郷にいるアリスは魔界アリスがそれを受け入れられずに作った人形”
という解釈が見られるだけでアリスの考察好きにとってはお腹いっぱいになれるよね…。幽香に会いたい、けども成長してない自分を見られるのは嫌、という一心から引きこもってこの人形を作り出すアリスの狂気が最後の見開き2ページに現れていて好き。
この後のアリスと幽香はどうなったかは描かれてないわけで、どうなったんだろうね……