ナナシノ十字星団さんの『初めまして、メリーさん』
ドレミーの夢の世界に来たメリー、ドレミーはメリーに「ちゃんと現実に帰れますか?」と問うと…
秘封本っていうかドレミー本。メリーは段々と遠慮がなくなっていくのでドレメリ本でもあるような。軽くまとまっている話だけども台詞の隅々で色々な設定が散らばっていて楽しいよ。
”ドレミーが出会っているメリーは何人もいる”っていう感じの台詞があって、平行世界がいくつもあるような事が語られる。
そこでドレミーが回想するのは現実に帰れなかった、救われなかったメリーに似た人たち。メリーには蓮子という帰り道が見えているのに他の多くの人達には何もなくて、帰れなくなっていって…。この”帰れなかった人たち”の中にはきっと紫っぽい人もいてもっとひどい子もいて…って想像しちゃうよね。
ドレミーもだんだんとメリーに遭うのを楽しみにしている感じもまた良かったり。最後のメリーの台詞が平行世界ものとして成り立つ台詞で好き。