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東方同人誌感想とか書いてみよう 1339冊目

SoNさんの『猫歩きのあとで』

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酉京都キャッツウォークの後日談。

book walkerで無料配信

https://bookwalker.jp/de64df6f47-65b8-4782-9928-bc0b3349622d/

酉京都キャッツウォークはこちらで↓

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=37296815

 

相変わらず不思議な雰囲気の中楽しむ蓮子とメリー。あのキャラとあのキャラが違和感なく秘封の世界にいるのがまた不思議。全然深い事は考えず、秘封倶楽部だからこういうのもありだよねみんなかわいいからいいよね、みたいになる。

 

そういえばbook walkerのダウンロード同人誌って一体どういう基準でここにだけ二次創作許諾しているのだろう。ここで許諾するならAmazonでもやってくれれば便利なのにまぁ同人誌だから神主にはなんか譲れない線があるのでしょうとかいろいろ思ったり。。。

電子同人書籍の個人的な使い勝手はmelonDLやDLsiteやboothのがよっぽど使いやすい気がする。ここで出すのはどんだけ売れてるのかなぁ

https://author.bookwalker.jp/info/secondary/

東方同人誌感想とか書いてみよう 1338冊目

ババソイヤーさんの『はしわたし』

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パルスィとこいしとさとりの昔話。

 

相手の嫉妬をさらけ出してこいしをあれな状態にするいやーな性格のパルスィさんに見えて実は………みたいないい子ですよね。ババソイヤーさんのパルスィさんって。

こいしとさとりの事について強く言うパルスィのセリフはなかなか強そうですき。

 

むしろ最後の方でひたすらパルスィをからかうさとりのがいい性格をしているような。。。何反論してもからかいそうなさとり様。

ナオミ・オルダーマン『THE POWER(パワー)』の感想、女性が力を手にして男性を支配する世界を描いたSF

 

パワー

パワー

 

 

司法大臣がページをめくった。禁止事項のリストは長く、小さな活字でびっしり印刷されていた。

今後、男性は自動車を運転することはできない。

今後、男性は事業主となることはできない。外国人のジャーナリストやカメラマンは女

性に雇用されることが必要。

今後、男性だけで集まることは許されない。自宅であっても、三人以上集まる場合はかならず女性の同席が必要、

今後、男性には選挙権は認められない。長年の暴力と腐敗から見て、男性が支配や統治に向いていないのは明らかである。

これらの法律を公然と無視している男性を見かけた女性は、ただちにその男性に懲罰を加えることができる。というよりそれが義務である。この務めを怠るものは国家の敵であり、犯罪の従犯すなわち国の平和と調和を乱そうとするもののひとりと見なされる。

その後の数ページには、これらの規則に関するささいな例外事項、なにをもって「女性の同行」とするかという説明、医学的な緊急事態の場合の緩和措置──なんといっても男性も人間んはちがいないのだから──が記載されていた。リストの読みあげが続くにつれて、会見場はいよいよ静かになっていく。

司法大臣はリストの朗読を終えると、静かに原稿をおろした。肩にはまったく力が入っておらず、顔は無表情だ。

「以上です」彼女は言った。「質問は受け付けません」 

 

というわけで読書感想。女性が突如力を得て、男性を支配していく様を描いたSF。

 

この突如力を得ていく過程が「なんか突然女性全員に電撃が出せるようになった」というトンデモ設定に近いものなんですが、話の要点はそこではなく「もし女性が男性のような権力を手にしたらどうなるか?」みたいな事がメインの本。電撃うんぬんは舞台設定でしかないのであまり深く考えてはいけない。たぶん。

作中で描かれてる女性が男性に抑圧 していく過程と内容はけっこう酷いと思うものはあるけども、それは現実の男性が女性にやってる事だよね?なんでフィクションで女性がそれをやろうとする時と現実で男性がやっている事で思い描く感情が違ってくるの?というわかりやすいメッセージが込められている。作品で描かれる体制や制度への批判はそのまま現実の批判へとつながるようにできているのは上手いしそれが面白い。

 

また、あらすじだけ事前に知る読む前いわゆるフェミな人たち寄りの本かと思いがちですが、それに関する皮肉の本とも読める気がする。この男性を抑圧する世界を喜ぶ人なら、これをディストピア小説として読めないならそれはフェミニズムではないよね?的な。

この作品は女性が男性を支配しだいぶ時が経った世界の歴史小説という体裁をとっていて、その世界では「男性の支配する世界」は”いまの世界よりずっと穏やかで、思いやりがあって、ずっとセクシーな世界”と想像されている。これが皮肉でなくてなんなのだろう。

 

とはいえこんな簡単に男女を分けて、逆転させて物事を考えられるのかというと世界はそう単純ではないのではという思いも出てくるのも事実。どうしてもある部分だけを切り取ってそれを誇大化しすぎなのでは感は出てくる。いやまぁSFってそういうものですが、ページ数が長いので……。

 

まぁ読了感はさわやかすっきりとする本ではないのは確かだけども、こういう視点のSFは実に今の時代なSFっぽくて良い本ですよ。

The Grimoire of Usamiの感想

 というわけのでGrimoire of Usamiの感想。さらりとネタバレ書いてるかもなので注意。

 

The Grimoire of Usami 秘封倶楽部異界撮影記録

The Grimoire of Usami 秘封倶楽部異界撮影記録

 

 

いやぁあのキャラやあのキャラが出てきて、今まで二次創作でしかやられてこなかったネタや絡みも公式化されて実に良かったですね。弾幕を花火に見立てて大会を開くなんて無茶苦茶な設定、公式だからできるようなだけども、予想外の子が出てきたりするので そして霊夢はやっぱり主人公だった。

あずまあやさんのマンガは勿論、べにしゃけさんの挿絵も可愛い。花火(弾幕)をみんなで点数評価するという形式で外来韋編と同じくクロスレビュー方式なんだけども、べにしゃけさんの描く霊夢達は表情がころころ変わってるのが良い感じ。とりあえず適当に思ったところを。

 

幽々子の評価をしてる妖夢の表情がなんか思うところありそうな顔で可愛い。この表情している妖夢が他にどんな弾幕の時かを見て見ると ねぇ。

魔理沙弾幕に対する霊夢と咲夜の意見がきちんと魔理沙を評価しているようなコメントでいい感じ。

ナズーリン弾幕の仕組みが謎、河童の財宝ってなんだ。いや弾幕の仕組みなんて考えたらきりがないので考えてはいけないかもしれない。

・星に対する妖夢のコメント、やっぱりこういうのが好きな子なのね。

・雲山に対する咲夜のコメント、いやまずそれを投げる時点で…。雲山にびびって投げたのかなんなのか……。

・文に対する早苗のコメント、あやさな! 早苗がこういう視点で見るあやさなってあまり二次創作では見ない気がするけど、たぶん強引に仲良くされるのでしょう

・こいしに対する早苗のコメント、なかなか深読みできそう? いや普通こういう気持ちにはならないよね? 早苗さん以外でなる人いるの?

・あと早苗に対する咲夜のコメントがまた。ここだけでさなさく作れそう

・マミゾウに対する菫子と早苗のコメント、お互い学校に言及する数少ない場所のような。

・衣玖に対する評価がみんな高い。魔理沙の勉強熱心がこういうところにも

 

以下結構ネタバレになりそうなところ(後半部以降)は反転

・針妙丸って正邪と普通にコンタクトとれるんだね。そして別に霊夢も紫ももう正邪に構おうとしないところから弾幕アマノジャクの話はあそこで全部終わったって事でいいのかな。過去の話はもう忘れるみたいな?

・パルスィの時のせいしん会話がなかなか奥深い。

・針妙丸と清蘭とかどういう関係なんだろうと思ったりする。針妙丸は意外と幻想郷を歩き回ったりしてるのだろうか

・勇儀で屋台が壊れたあとに萃香が巨大化したらもうめちゃくちゃになってると思うのですが、みんな案外喜んでいるというのは怪獣が暴れるところを見て楽しむ感覚なのかな。確かにお祭りで急に巨人が出ていろいろぶち壊していくのは盛り上がるかもしれない。そのあとで神社を壊したとして霊夢にやられそうだけど

・純狐に対する正邪コメント、他は貶したり喜んだりばかりなのにこれはかなり戸惑い気味なの不思議。なにかわからないものは正邪は怖いのだろうか

・里乃&舞に対する紫コメント、この子達は一体なんなんだろう?

・サグメと正邪が公式で! みんな考察や二次創作では言ってたけどここで出てきましたね。

 

 

あとこれ自分はKindle版で買いましたが、外でも気軽に読めるし。何より家でも寝転びながら片手でスマホで読める。 

文章にメモをつけられる類の本ではないので、普通の活字Kindle本よりはしおりなど利便性が減るけども目次で各キャラにとべるような構成にもなってるので後々の発言の調べやすさとか考える人はKindle版購入も考慮してみたらどうでしょう。

東方同人誌感想とか書いてみよう 1337冊目

DQNさんの『MediCinema メディシネマ』

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メディスンがいろんなところを巡るような本

 

というかメディスンイラスト集みたいな感じ。横向き&2ページ分を見開きとして読む変形な本で、きちんと下のページの部分だけでメディスンがおさまる構成になってる。

一応文章もついてて、いろんなところでいろんなかわいいメディスンが見られるようになってるよ。

建物の中っぽいところにいるメディスンよりも自然の場所にいるメディスンのがなんか可愛く見える気がする。好みの問題?

Kindle Unlimitedで読める本、漫画の感想33冊目

モンキー・パンチに続いて小池一夫も亡くなってなんというかいろいろな人が亡くなりすぎですね。。。と思わなくもない時期。

Kindle Unlimitedに小池一夫作品は大量にあるけど相当お金に困ってたのかなぁと邪推してしまう。

https://www.dailyshincho.jp/article/2017/01130558/

 

いやまぁそれはそうと小池一夫漫画は電車の中とかそういう場所で時間つぶしに読むのにすごいいいんですよね。

その一方で後でじっくりと読み返そう、考察しようという漫画でもないとも思うのである程度下の世代の人はTwitterしか知らない人も多かったのでは……とも思う。

時代が時代だし今風な絵柄の漫画家と組んでたわけじゃないから最近の漫画しか読んでない人は最初はとっつきにくいかもしれないけど、いざ読んでみると結構すんなり読めるよ。

 

というわけで首切り朝の感想

首斬り朝 大合本 1

首斬り朝 大合本 1

 

 江戸時代の死刑執行人山田浅右衛門を主人公として、死罪にされる人側の人間模様を描いた漫画。死刑を題材にした漫画は結構あれども死刑執行人を題材にした漫画はそうない気がする。そして昨今の漫画なら死刑の是非について描くのだろうけど(それが悪いとはいわない)、この漫画はもう死罪が当たり前のものとしてある世界で、それをどう罪人達やそれに関わる人たちが受け止めていくかが描かれてる。

この人達の人生がまたいろいろ多種多様に描かれていて面白い。死を恐れない屈強な男なのにあるものを見て喚く様や、狂人っぽい老婆がおとなしくなる様、どんな邪魔が入ろうとも仕事を淡々とこなそうとする主人公……。現代とは違う死についての価値観があって、そこには死罪について是非を考える余地なんてない。だからこそ「この漫画では死罪というのはこういうものなんだろうなぁ」と深く考えずに人間模様だけをすらすらと読めてしまう。

 

あと途中から出てくる傘次郎と新子の夫婦がいい夫婦?ですごい好き、お互い大喧嘩もするけどどちらかが違う女や男と寝ようものなら嫉妬に満ちて相手をどうにかしかねないくらいの愛情もある。この新子や傘次郎がたまに出す嫉妬に満ちた感じがなんかすごい好き

 

東方同人誌感想とか書いてみよう 1336冊目

ぜろなんばさんの『虎鼠こそ』

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酒に酔った星の世話を見る世話焼きナズーリンな本

 

星が素直にデレるとキレるようなツンデレナズーリンさん。でもきっとお酒があるとまた星にデレたりされてキレて……の無限ループが続きそうな2人だよね。このナズーリンは星がしっかりしたらしたで自分の出番がなくて拗そう