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東方同人誌感想とか書いてみよう 774冊目

あまり東方二次創作小説を読んでいない→あまり読んでないからちょっと読んだ程度で感想を書くのはなんか恥ずかしい→感想を積極的に書かない→感想がなかなか出てこないので作者さんにも反応が届きにくいし周りにも広まらない→二次創作小説は結局少ないまま。

みたいなループがあると思うんですがどうなんでしょうね。まぁ創想話なんかはかなり年季があるサイトなのは確かですが、にこにこやぴくしぶの東方二次創作に比べるとやっぱり人は少ないしね…。自分だって創想話は積極的に見ないからね(見ると抜け出せなくなりそうだからってのもある)。そもそも”一体最初にどの東方二次創作小説を買えばいいの?『うつつのゆめ』なんかは評価高いっぽいけども中古であんな高いのをいきなり買えっていうの?””ほしい作品があるけどももう売り切れてて買えないし委託もないよ!”ってのもあるだろうししね…。二次創作小説の感想を書く時はどうしてもこんな事を考えたりしてしまうよね。。(東方二次創作小説限定にしたブックガイドとしては劇団文七さんの『東方小説書評集2014.8-2015.5』 があるのでこういうのはもっと増えてほしい。)

 

前置きがかなり長くなったけども774冊目。

白上さん家さんの『フルボッコちゃん 白上さん家 短編総集編』

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秘封倶楽部な短編集。

 

なんで『結界戦線』の感想じゃなくてこっちなんだって言われそうですが『結界戦線』の方持ってないですし…(タイミングを逃すと本当に買えなくなるのが二次創作小説の辛いところ…)。

最初の四方山さんとのコラボ漫画の破壊力がまたすごい。ここだけでも読む意味あるんじゃないかって思えるほど…。とまぁここだけの感想だけだとあれなので以下各作品の感想

 

「スリムキャットとブラッドバード」

蓮メリ漫才っぽい作品。これも最初の漫画と同じように勢いに任せた作品っぽくて最後に至るまでテンションが高い蓮メリもの。メリーの最後のアホさに全てを持っていかれる。

 

「化猫 現実 あとにゃんにゃん」

猫になった蓮子とメリーのいちゃいちゃ、っていうか馴れ合いっていうか…。

蓮子視点で描かれているので、蓮子の思考や行動の可愛さが際立つ。

 

「灼熱」

メリーの髪の毛を食べる蓮子(そのまま)な話。

タイトルとのギャップがまたおかしい。

 

「神様不在の境界」

これはしっぽりさんの『SYMPHONIE NECROFANTASTIQUE』にも入っていた気がする…あれ、入っていなかったっけ?。しっぽりワールドはもうおかしすぎて記憶が曖昧…(本がどこにあるのか探すのめんどくさいので確認できない)

 

「トリフネ仕立ての秘封クラブサンド」

鳥船遺跡をモチーフにした蓮メリ冒険コメディもの、最後にかなり収集つかない事をしているのに軽いノリで済まそうとするあたりがまさに秘封。

 

「きゅーきょく☆インドア多元論!」

タイトルが全く関係ない事をあとがきでもネタにされている話。そしてあとがきにあるようにすごい星新一テイストがあってこの本の中で一番好きかも。無限ループスイッチみたいなのを持っているメリーが蓮子と幸せに結婚できるまで何度も繰り返す話。うん、やっぱりタイトル関係ないね…。

 

「太秦ランドスケープ」

時代小説蓮メリ、と見せかけて…な作品。

蓮子のめんどくさがりなところとメリー好きなところが一緒に出ている感じが良いよ。

 

「結界戦線」

京都府警の秘匿科で活躍する蓮メリ、シリーズ化している方に繋がっているのかもしれないけどもそっちも元ネタも読んでないのでよくわからない。この中で一番秘封倶楽部が少年漫画っぽい事をしているよ。

 

「イロイロ」

蓮メリが普通の女友達として仲良くすごす話の裏でお互いの本当の気持は…。というのをそれぞれの日記という形式ではっきりと書いていて、でもお互いには真意は伝えられずに…で途中までもやもやしつつ…からの蓮メリちゅっちゅもの。もやもやさせられる部分が長いからこそ最後のところがすごいすっきりする。そんな短編。

 

「天睛6ティーパーティー」

不老不死、というか一人だけ別の世界へ行った世界の蓮メリがテーマのような作品。

蓮子の方がコールドスリープしメリーはそれを見守る。蓮子がこれを言い出す時の言い方が理に適っていないような言い方ですごい蓮子っぽい。特に大きな事が起こる作品ではないけれどもこれもまた秘封倶楽部の1つの形なのかもしれない。

 

「モダンスグレー・ノスタリズム」

大学卒業後の秘封倶楽部がテーマ。どうして蓮子さんはいつもニートにさせられちゃうのでしょう?いや、これニートとははっきり書いてないけどもメリーは社会人になった一方で蓮子は卒業後に一人で飛び出してどこかへ旅立っていたり。そんな蓮子を、蓮子と一緒にいた大学時代を羨ましがるメリーの話。大人になった秘封倶楽部ってのはなかなか辛いものがあるよね。

 

「バスタブに落ちる涙」

今まで結構軽いノリの話が多かった中でいきなり底へ落とされるような話。記憶障害で病院へ入院したメリー、それを見ていて自分の無力さに打ちひしがれる蓮子。ひたすらに壊れつつあるメリーを受け止める事ができなかった蓮子が逃げ出すところで終わるのでこの作品集の中ではかなり異色。この作品だけが蓮子もメリーも救われていない。

 

「フルボッコちゃん」

”最後にどちらを想像するかで自分の考えるこのカップリングがどんなものかわかる作品”って秘封にだけやけに多いよね?みんなそんなに秘封好きを試してダメージを与えたいのかな?もっとこういうのをやりましょう。

夢を叶えられなかった蓮子、地位と名声を手に入れたメリー。蓮子はメリーと同じ位置のまま進む事が出来なくて……。メリーの最後の一言にも…。からの最後のこの文章。個人的には最後の蓮子は(以下反転) 着信を押したと思うよ。ここでメリーと会話しなかったらそれは蓮子自身の大学生活全てすら否定する事になるはず。たとえ会話する事で自分が傷つこうともそんな事は絶対に蓮子はしない…はず。