東方同人誌感想とか書いてみよう 223冊目
『魔理沙ちゃん煮込み合同』
よく東方合同誌の極北みたいな感じで名前が出される合同誌。でも実際読んでみるとそこまであれな内容というわけでもなく、タイトルの印象だけが先行してしまっているのでは…って感じが強い。魔理沙ちゃんを無理矢理煮込んでみんなが食べる話はそんなに収録されてないしね(漫画作品ではそういう話は一編もない)『東方自殺合同』のがよっぽど精神的にくる内容だったよ。
R-18のエロ方向の同人誌の方まで漁ればもっとあれな内容の合同誌がありそうだけどもそこまで手を出すと収集つかなくなりそうなので…。
かわせみさんの「タイトルなし」
漫画。何か新しいものを作ろうと煮込んでいたアリス。それがなぜか魔理沙になって…。
合同誌テーマからしたらこういう話にもなってしまうよなぁって作品。
永沢さんの「タイトルなし」
漫画。妖夢が炊いた風呂に入っている魔理沙ちゃん1ページ漫画。
神山うつわさんの「同化」
小説。パチュリーのところへ行った魔理沙、そこで美味しいものがないかと尋ねると…
パチュリーは魔理沙を煮込んでぐちゃぐちゃにして食べようとする。小説なのであまりグロテスクではない。って印象になるのはまぁ人それぞれかも。
この話は魔理沙を殺して食べるだけでは終わらずそこからパチュリーが生体を錬成して新しい魔理沙をまた作るところで終わってしまう。この新しい魔理沙は食べられた記憶が全くない。なんかパチュリーは同じことを何度もするのではって思ってしまう。
福岡太郎さんの「友情煮込み」
漫画。霊夢の元へ肉を毎回持っていく魔理沙。その肉は自分自身を削って煮込んだ物で…。
とらのあなのサンプルがこの漫画なのでここから結構あれな合同ってイメージが出来てしまっているのかもしれない。自分の腕を切ってそれを形が分からなくなるまで調理して霊夢の元へ持っていく魔理沙、霊夢はそれを知る事もなく美味しいと言って食べている。霊夢に食べてもらうために魔理沙はどんどん自分を削っていく…。
腕が復活しているのは霊夢にまた食べてもらうため、って考えると…かなり歪んだれいまりものでもあるような。絵柄がそれなりに可愛らしいところは可愛らしいのでその分あれなところが際立っている。
この歪み方がこの合同の中では一番いいと思う。
八月一日宮栗花落さんの「タイトルなし」
小説。こいしちゃんに無理矢理調理される魔理沙ちゃん。
合同誌テーマから想像される”魔理沙ちゃんを無理矢理煮込み調理する話”はこれが唯一。他は眠っている間だったり、調理まではいかなかったり。ねちねちと魔理沙ちゃんが調理され肉片になっていく過程が描かれてこれは結構きつい。でもこんな合同誌買う人なんてこういう話を求めていたのだろうしその意味では十分期待に応えてくれる作品だとも思う。
海沢海綿さんの「透き通る水葬」
小説。パチュリーのところへ来た魔理沙をパチュリーは無理矢理煮込み、大事なものを自分で失う過程を愉しむ。
これも”魔理沙ちゃんを無理矢理煮込む話”でもあるものの”調理する話”ではなかったり。無理矢理煮込まれる魔理沙を見て興奮するようなきちがいパチュリーさんの話。
一番R-18っぽい内容。
「同化」と同じように延々と魔理沙を煮込んで延々と再生するような話として構成されているので無限ループもののような気もしてくる。