博多駅で沈下した場所は埋め戻した場所とは違う というデマが大量に流れている件について
博多の陥没についてデマっぽいツイートが流れてるのを見ての記事。
あんまりこういうのに突っかかるとキリがないのでほどほどにしたいけども、言わないといけないような気分ってあるよね。個人晒しをする気はないのでTwitterからの引用はしません。
まず「埋め戻した場所と今回陥没した場所は違う」、という感じツイートを見た人も多いでしょう。それで「そうなんだ!」と思った人も多いのかもしれません。
でも、「ソース無し」の「知らない人の情報」を鵜呑みにしてどうするの?とまず立ち止まってみたらどうでしょう?
報道機関サイトの陥没場所の記述を引用してみるので立ち止まって考えてみたあとに、読んでみたらどうでしょうか。
・福岡市交通局
http://subway.city.fukuoka.lg.jp/hakata/detail.php?id=3
仮復旧していたはかた駅前通りの道路陥没事故現場において,平成28年11月26日(土) 午前0時30分頃
路面沈下が確認されたことにより,博多口交差点から博多区役所南口交差点の区間を全面通行止めとしてお
りましたが,モニタリングの結果,車両通行の安全が確認されたため,交通規制を午前5時30分に解除しました。
・西日本新聞
JVによると、現場の路面は陥没とほぼ同じ縦横約30メートルの範囲で平均3・8センチ沈下しており、車道と歩道の境界部分で最大7センチの沈下を確認した。
・時事
沈下場所はほぼ陥没事故の範囲内で、これ以上沈むことはないとみられるという。
・共同
JR博多駅前の陥没現場を埋め戻した場所で道路が沈下し、交通規制された道路で警戒に当たる警察や消防関係者=26日午前4時4分、福岡市博多区
・NHK
26日未明、福岡市のJR博多駅前の大規模に道路が陥没した現場付近で、再び道路が最大で深さ7センチほど沈んでいるのが見つかり、警察は周辺の交通を規制して、詳しい状態などを調べています。
26日午前1時半すぎ、JR博多駅前の大規模に道路が陥没した現場で、工事の作業員から「道路が5センチほど沈んでいる」と警察に通報がありました。
警察や福岡市が確認したところ、今月8日に陥没が起きた現場の付近で、距離が数十メートルにわたって道路が沈んでおり、その深さは最大で6.9センチ、車道の中心では6センチほどだということです。
・読売
今月8日の大規模陥没事故とほぼ同じ場所で、福岡県警は安全が確認されるまでの約4時間、現場一帯を通行止めにした。
・産経
埋め戻しを行った路面が最大で約1・5センチ沈下しているのを同市交通局の職員が確認した。
・朝日
復旧地点周辺の道路の路面が沈下している、と工事関係者から110番通報があった。
県警や市によると、8日に陥没事故が起きた市道「はかた駅前通り」の現場で計12カ所、沈下が発生しないか計測していた。今回、沈下が発生したのは陥没現場とほぼ同じ範囲で、路面が最大7センチ沈下している計測結果が出た。けが人はおらず、ガス漏れや停電、断水などの情報は入っていないという。
・毎日
http://mainichi.jp/articles/20161126/k00/00e/040/213000c
県警や福岡市が確認したところ、陥没事故後に埋め戻された場所(縦横約30メートル)が最大で約7センチ沈下していたが、安全が確認されたため約4時間後の午前5時半ごろに通行規制が解除された。
・東京新聞
市交通局によると、埋め戻した現場とほぼ同じ範囲で、三~七センチ程度の深さで沈下した。二十六日午前零時半ごろ沈み込みが確認され、二~三時間かけて深くなった。近くの一部ビルでは、土台付近と歩道との間に一センチ程度の隙間ができた。停電やガス漏れはない。
色々と読むと
・同じ場所というニュアンスで書いてある記事がほとんど
・ただし同じ場所、とストレートに書くわけではなく「ほぼ同じ場所」と濁している
・福岡市交通局は「陥没事故現場」との表記をしている。
などの情報が得られるわけで、ここから推測するには「埋め戻した場所+周辺」が陥没したんじゃないの?って事だと思うし、普通だったら「同じ場所が陥没したわけではない」という解釈にはならない。と思うけど。
ここまで結構引用したこの文章達を信じないんだったら、報道機関の存在意義がその人にとってない事も一緒だし、言ってももう無駄なので………。
そもそも現場写真を撮って、以前の陥没現場の写真と比較すれば一発なのにその画像がぱっと見ないのも問題ではあるけども(パネル画像は一部メディアである)
結局のところ「ツイッターで大量にRTされてるどこの誰ともわからないソースの無いツイート」と「きちんとした報道機関の情報」のどちらを信用するか?という問題にもなるわけで、なんで前者の方が正しい情報として持て囃されるのかよくわからない。
仮に前者の情報が後者の情報より正しい場合があったとしても、よく知らない人の大量にRTされてるツイートの信憑性の危うさが無くなるわけじゃないからね。。
工事のやり方の是非よりもこういうあやふやな情報が瞬く間に拡散していくのを見ると、どうしてもこういう事言いたくなる性です。はい。
ネットリテラシー教育の必要性を切に感じる事が多いよね最近。。
ソローキン『23000』の感想
※
『23000』はラストを語らずに感想を語れない作品なので前の2部作しか読んでない人、そもそも読んでない人はネタバレ注意
- 作者: ウラジーミルソローキン,Vladimir Sorokin,松下隆志
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『氷』→『ブロの道』→『23000』と原著の刊行順に翻訳されていったソローキンの三部作。『氷』は世界観説明の話、『ブロの道』は「兄弟団」誕生のエピソードみたいな話、『23000』は被害者(「空っぽのくるみ」)達と「兄弟団」達の話だよ。
金髪碧眼の人間達で構成された「兄弟団」が氷のハンマーで人間達を打ち抜いていって、生き残った人達を選ばれし者として新しい世界を作っていこうとするような過程が全体を通して描かれる。
「兄弟団」に選ばれなかった人間を「肉機械」、「肉機械」達が動かしている飛行機や自動車などを「鉄機械」ハンマーで叩かれても効果がなかった人達を「空っぽのくるみ」など、独特の表現を用いて奇妙な世界観も演出してる。これだけ説明するとわけのわからない話に見えるけども他のソローキン小説と比べるとかなり筋が通っていて読みやすくなっている。『ブロの道』なんかはほとんど一本道の筋だし。『23000』では目まぐるしく文体が変わるところがあるけど。
さて、『23000』の最後こそソローキンがこの3部作で描きたかったものだと思うけども、なんだかなぁ……と思ってしまった。『23000』では、兄弟団達が肉機械に向ける態度が前の2部作と明らかに変わっているんだよね。解説では作者自身の内面の変遷、みたいな解釈をしているけども、だとしたら「肉機械に対する態度が変わった理由」が
反映されてないのはおかしくないかな? 少なくとも自分は『氷』の時とはかなり融和的な態度になっていると思った。のにその変遷の理由が作品を読み進めても???になるんだよね。当初兄弟団が目指していた世界ってあんなラストで良かったの?
確かに最後はアダムとイヴを連想させる終わり方でもあるし、その前の展開は非常に神秘的な情景が描かれるわけでこの作品は一般的に神話と絡めて解釈しようとするような話っぽいですが、最後の最後でやったのは『ロマン』でやったメチャクチャなあの最後の展開の同じような気がしてくるんだよね。頑張って解釈しようとするとどつぼにはまるのでとりあえず「この作者の世界ってこういもんだよね」で済ませて納得せざるを得ないあの感じ。
だって、最後の情景に繋がる論理的説明が一切見いだせないもの。だからこそ神話的とも評価される作品だし、本人もそう評価されるのを意識して描いた作品なんだろうけども、それってメチャクチャな展開をすればいいってものでもないよねぇ。。
解釈放棄にも見えるこの読み方が一番しっくり来るんだけど他の人の感想どうなのかな。。兄弟団と肉機械のみんなははこれで救済されたの…?
東方同人誌感想とか書いてみよう 1240冊目
おいもとさんの『オカルティックチューナー』
秘封倶楽部がラジオをする話。
文明が進んでる時代に秘封倶楽部2人がラジオで色々と語る。。っていうアナログなんだかデジタルなんだかよくわからない世界観がまた秘封らしくて面白いよ。
燕石博物誌、深秘録、外来韋編などからいろんな設定を持ってきて話を繋げているのも面白かったり。。最近この作者さんの漫画は菫子の出番が多いよね。。
東方同人誌感想とか書いてみよう 1239冊目
純情プラスチックさんの『Blossom tea time』
三魔女お茶会本
漫画2編にイラスト多数が入ってたり。1編目は魔理沙がいじめられつつ、図書館でお茶会する話。まぁ盗みに来てる魔理沙が悪いと言えばそれまでだよね。。
2編目はただ図書館で三魔女が話しているだけ。みたいな話なのにこれがまた幻想郷の女子トークみたいな感じで面白い。パチュリーに「太った?」と言われた魔理沙から始まるこのぐだぐだ会話。。
にょきにょき プレイ日記
にょきにょきが前倒しで配信されてたので購入。
元コンパイル社長の作ったゲームとあって、ぷよぷよ風味な落ち物パズルゲー。
ネット対戦があれば言うことなしだったけども、まぁ800円だしそこの文句は言わない。。レベルの上げ方がいまだによくわかってない。
画面見ればわかる通りぷよぷよと見た目はほぼそっくり
ただしやり方がかなり違います
ぷよぷよ通と同じ点
・2つ組のものしか落ちてこない
・相殺、おじゃまの要素が存在する
・連鎖がある
・おじゃまの最大値が降ってきても よっぽど積んでない限り1回のおじゃまで自分のスペース全面を埋められる事がない。
ぷよぷよ通と違う点
・自分で自由に発火のタイミングを調整できる(ただし2つ以上くっつかないと発火しない、発火しなかった部分は一定時間でおじゃまになるけども上手く使えばここも使って発火できそう?)
・おじゃまを送るタイミングも自由に調整できる
・ぷよぷよの連鎖システムとは違って、横に繋いだ同色にょきの数で連鎖が広がるので慣れれば誰でも10連鎖くらいは作れる。同じ色をひたすら横につなげて折り返しを作るだけ。
・おじゃまを送るタイミングも自分で選べる
・脇ににょきがあるとその方向には回転出来ない、ぷよぷよで出来た端っこぎりぎりで回すというプレイは無理。これはバグじゃなくて仕様だと思う。。けどどうなんだろう
・おじゃまが送られてくるタイミングは自分が積み終わった瞬間ではなく、相手がボタンを押した瞬間。ぷよぷよとは違い積む途中で落ちてくるので、本線を作ったあとに相手の様子を見つつカウンターでぶっ放す戦法はそのまま使えなかったりする
という感じで、ぷよぷよの問題点だった「初心者は為す術もなくうまい人に大連鎖を作られてボコボコにされて負ける」という要素を潰してみようとしたゲームだと思う。連鎖をかなり楽に作れるしね。ただそうだとしてもパズルゲー初心者にはとっつきにくいかなぁ、みたいなゲーム。結局対人戦をやるなら上級者が初心者をボコボコにする環境になるのが見えてしまうのがパズルゲーの宿命。。
対CPUの最高レベルまでやってみたけど打ち負けて負けるというよりも慣れるまでは変なタイミングでおじゃまを送られて負ける。というのが多かった。対人なら連鎖ゲーより駆け引きゲーになりそう。。?
さて、CPU戦での基本戦法はこんな積み方になると思います。
・縦に1色だけの本線or副線を作る
&
・横にいくつか本線or副線を作るの二段構え。
縦に伸ばすのはおじゃま対策、上手く一本だけ伸ばしておけばおじゃまの最大値が降ってきたところで上の部分から発火が可能。
横に伸ばすのもおじゃま対策の一環、いくら上に余裕を持って作っておいても数値を80とかにされたら(CPUはそこまで貯めないけど)やられるので、ある程度までおじゃまの数値を調整するための線
相手に先に攻撃されたら縦並べのにょきから発火、こちらから攻撃するなら横並べのにょきから発火。本線、副線以外の色も暴発しない程度にちょくちょく発火&攻撃させてしまうの三段構えでしておけば相手がレベル30でも負けないはず。。
欲を言うなら相手に大きな攻撃をされる前に横に並べてからその色を縦に並べて本線にする→別の色で副線を作るってのが出来ればいんだけども5色にすると結構無理がある。そうやって伸ばせるのは4色までじゃないかなぁ。
CPUならこの程度で勝てるけども対人だと発火後の並び(出たばっかりだしまだまだ技術は見つかってなさそう)まで考えないといけないレベルになるだろうし、ネット対戦ありのVer早く出ないかな。。一応構想はあるみたいだけどね。。。