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Kindle Unlimitedで読める本、漫画の感想33冊目

モンキー・パンチに続いて小池一夫も亡くなってなんというかいろいろな人が亡くなりすぎですね。。。と思わなくもない時期。

Kindle Unlimitedに小池一夫作品は大量にあるけど相当お金に困ってたのかなぁと邪推してしまう。

https://www.dailyshincho.jp/article/2017/01130558/

 

いやまぁそれはそうと小池一夫漫画は電車の中とかそういう場所で時間つぶしに読むのにすごいいいんですよね。

その一方で後でじっくりと読み返そう、考察しようという漫画でもないとも思うのである程度下の世代の人はTwitterしか知らない人も多かったのでは……とも思う。

時代が時代だし今風な絵柄の漫画家と組んでたわけじゃないから最近の漫画しか読んでない人は最初はとっつきにくいかもしれないけど、いざ読んでみると結構すんなり読めるよ。

 

というわけで首切り朝の感想

首斬り朝 大合本 1

首斬り朝 大合本 1

 

 江戸時代の死刑執行人山田浅右衛門を主人公として、死罪にされる人側の人間模様を描いた漫画。死刑を題材にした漫画は結構あれども死刑執行人を題材にした漫画はそうない気がする。そして昨今の漫画なら死刑の是非について描くのだろうけど(それが悪いとはいわない)、この漫画はもう死罪が当たり前のものとしてある世界で、それをどう罪人達やそれに関わる人たちが受け止めていくかが描かれてる。

この人達の人生がまたいろいろ多種多様に描かれていて面白い。死を恐れない屈強な男なのにあるものを見て喚く様や、狂人っぽい老婆がおとなしくなる様、どんな邪魔が入ろうとも仕事を淡々とこなそうとする主人公……。現代とは違う死についての価値観があって、そこには死罪について是非を考える余地なんてない。だからこそ「この漫画では死罪というのはこういうものなんだろうなぁ」と深く考えずに人間模様だけをすらすらと読めてしまう。

 

あと途中から出てくる傘次郎と新子の夫婦がいい夫婦?ですごい好き、お互い大喧嘩もするけどどちらかが違う女や男と寝ようものなら嫉妬に満ちて相手をどうにかしかねないくらいの愛情もある。この新子や傘次郎がたまに出す嫉妬に満ちた感じがなんかすごい好き