好きなことをだらだら書くブログ
最近東方の事しか書いてない

Twitter

 

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書感想

 『ストーナー』の感想を簡単に。

ストーナー

ストーナー

 

海外文学好きな皆さんが絶賛してたので、ようやく読みました。面白いよ。

一人の人物の人生を丁寧にただ描いただけで、ここまで面白いものが書ける。というのは何か大事な事を思い起こさせてくれるような。。といった感じの本。

 

 奇をてらった設定、斬新な発想、今までにないような表現なんかはこの本には存在しない。だって元は昔の本だしね。

農家の息子のストーナーが文学嵌り、教授になって、うまくいかない結婚をして、大学内で仲違いその他をして、そのまま大きな事を成すわけでもなく人生を終える話。

決して、幸せとも何かを成し遂げたとも言えない人生。だからといって不幸とは言えないこのストーナーの人生。そんな1人の男性の人生が描かれる小説。

 

こんなネタバレをしてもしなくてもあまり変わらないような話がなんですごく面白いのかというと、すごく丁寧に書かれていて、起伏のある部分はきちんと盛り上がるように書かれているからなんだよね。”淡々と進む小説”って評価が多いけども違うと思う。確かに普通の?小説に比べたら起伏の差は少ないのかもしれない。でも何かが起こるようなところはきちんと印象が残るし、それは小さな部分とはいえ「盛り上がり」と表現してもいいと思うんだけどなぁ。

結婚生活が失敗に終わる、と分かるようなところ。大学内でのいざこざに自分から踏み込んでいくようなところ、生徒内で伝説と化していくようなところ。ここらへんのところ好きです。そして最後の部分もね。

 

この誰かの人生、を読む面白さ。ってのはwikiでよく知らない適当な人物の項目を読む時の面白さ、とすごい似ている感じがして。だからこそ面白いのかなぁ。とも思う。みんな暇つぶしにwikiをつい読んじゃう時があるでしょう?大した事が書いてあるわけでもないのに、大した事をしているわけでもないのに項目にあるからつい読んでしまうあの感覚。あの感覚を小説としてきちんと構成したらこんなふうに面白くなるのかなぁと思ったり。