東方同人誌感想とか書いてみよう 413冊目
雨山電信社さんの『花散里』
雨山電信社の東方本にそんな本あったっけ?って思っている人もいそうな気がする。
これはブログとpixivにだけ公開している初期の作品だよ。
魔理沙を助けるためにチルノは自殺しようとして、それが咲夜達の策略だとも知らない魔理沙はチルノを助けるために翻弄する。
あらすじだけ書くとかなりシンプルなものの読むとものすごい濃い作品なんだよねこれ。原作の幻想郷とは少しずれているような世界観やキャラクター、特にストーリーの進行に意味のないようなシーン、台詞回しの魅力、随所に挿入されているパロディネタ…。どれをとっても”これは雨山電信社さんの作品だ”と思えるようなものが詰まっていて他の作品が好きな人なら読まないのは勿体無い。
チルノの手紙の部分や魔理沙がチルノへの想いを口にする部分は、チルまりもの(あんまりないけど)の中ではかなり好きだよ。
基本はチルノと魔理沙の物語だけども咲夜やうどんげあたりもすごいいい味を出したキャラに変換されている。これこそ雨山電信社さんの作品の魅力だよね。