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漫画の感想 『Fight Club2』

 1話が出た時点でも感想を書いたけども、ようやく完結したのでさらに感想。一応ネタバレはしてない。。つもり。

今は海外コミックもKindleで日本の漫画と同じように買えるのがいいよね。

Fight Club 2 (Graphic Novel)

Fight Club 2 (Graphic Novel)

 

 Tyler survives across time by infecting one generation after anothor

 

 

We are each of us. Ideas that fight for our own survival.

”Unless you can defeat him...... Tyler will wipre out every human who doesn't worship him like a god"

 (訳文も載せようと思ったけどもつっ込まれそうなのでやらない)

 

『ファイトクラブ』の続編が出る。という事はいろんなメディアが日本語記事にもしてたので、知ってる人は多いと思う。じゃあこの続編が、前日譚である『ファイトクラブ』と同じような感じで、映画化されてカルト的な人気を得るのかなぁ。。というと…………

 

「途中まで読んで、これはきちんと原作通り映画化出来ると思ったりした?最終章を見てもまだそんな事言える?」という実にパラニュークらしいガツンと読者に攻撃をしかけてくる終わり方になっていて、これは漫画じゃないとインパクトがないよね……。って作品になってる。。。

でも、どんな終わり方かを書くとネタバレになるし、書けないもどかしさ……。こういうオチは既に誰かやってるようなオチなんだけども、わざわざ「人気作品の続編」でこのオチを使う性格の悪さがねぇ。。。

 

結局これって「タイラーから逃げる事ができなかった世界」が全編を通して描かれてる作品っぽいよね。

なので、誰もが持っている鬱屈した感情を主人公達に吐き出させる事である種の爽快感があった『ファイトクラブ』とは違った印象の作品になってる気がする。

そして見せられる最終章。前作にあったカタルシスとは違ったカタルシスが感じられる章で(大半のパラニュークファンのならあれだって肯定的に見るでしょう。たぶん)「タイラーがやろうとした事からは逃げられないぞ……」という事が最後の最後まで伝わってくるし、「タイラーを君たちも否定したくないだろう?」という趣味の悪いメッセージでもあるような。

でもこれこそみんなが望んでるはずのパラニューク作品で良いと思うよ。途中で止まってる翻訳も早くどこかがだしましょう……

 

あとオマケで「ファイトクラブ小説原作の後日談」も入ってるよ。こちらはまぁおまけ以上のものではないと思う。