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民進党「質問に答えて!」自民党「答えないよ」 信用できない党はどっちだ


 

民進党が公開質問状を自民党に送る→自民党が回答を拒否。というニュースが出てますが、ニュース記事だと「公開質問状の概要」が貼られてないのでそちらをまず。

 

・民進党

内閣総理大臣
自由民主党総裁
安倍晋三殿

民進党代表 岡田克也


 日々のご精励に敬意を表します。

 さて、一昨日私から党首討論の開催を申し入れましたが、安倍総裁及び御党にその意義と重要性をご理解いただけず、「選挙をフルで戦っている」との理由で、お断りのご連絡をいただきました。安倍総裁には、是非逃げずに討論を受けていただきたかったのですが、極めて残念です。

 しかし、申し入れの際にも述べましたように、この参議院選挙の重要争点について、未だ議論が深まっているとは言えません。そこで、選挙応援でご多忙な安倍総裁にご回答いただけるよう、書面にて質問させていただきます。18歳、19歳の若者たちを含む国民・有権者の皆様に投票の判断材料を提供するため、安倍総裁及び御党の誠意あるご対応を強く求めます。

 なお、投票日までの時間が限られていることに鑑み、明30日中に書面にてご回答願います。また、本質問状及びご回答は、報道機関への公表、民進党ホームページ等への掲載等広く公表させていただきますので、あらかじめご承知置きください。

 

 

1 経済

  1. 安倍総裁は、昨日の経済財政諮問会議で、経済対策の取りまとめを指示したと承知しています。私も一定の経済対策は必要だと考えていますが、それは公共事業や一時金のバラマキなど従来型のものではなく、子ども・子育てや教育、雇用など人への投資、年金や介護など社会保障の充実、そして、貧困や所得の格差是正といった「分配と成長の両立」を実現するための経済対策であるべきです。安倍総裁が考えている経済対策の柱はどういったものでしょうか。また、安倍総裁は「赤字国債は無責任」と再三発言していますが、経済対策の財源をどうするのか、その規模も含め、概略をご説明ください。
  2. 英国のEU離脱問題に伴う株価の大幅下落に伴い、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用する140兆円の年金積立金への不安が高まっています。すでに2015年度は5兆円の損失が見込まれていますが、これが更に拡大するとの指摘がなされています。最悪の場合には、「想定の利益が出なければ、当然、支払いに影響する」との安倍総理答弁のとおり、将来の年金給付額の引き下げにもつながりかねません。政府は、参議院選挙後の7月29日に予定されている運用実績の公表を、例年通り7月上旬に前倒しするとともに、英国の国民投票後の損失見込みについても速やかに公表すべきです。また、安倍政権になって24%から50%に倍増した株式の運用比率を引き下げるべきです。安倍総裁のご見解を伺います。

2 社会保障

  1. 安倍総裁は、消費税の引き上げ再延期に伴い、来年4月に予定されていた社会保障の充実のすべてを実施することはできない旨述べています。しかし、自らの経済失政を理由に国民との約束を2回も延期し、4年もお待たせするというのはあまりに理不尽であり、私は約束どおり、来年4月から実施すべきと考えます。また、安倍総裁が社会保障の充実の何を実施して何を実施しないのか、未だに明確にしていないことも問題です。例えば、低年金者への年額最大6万円の上乗せ給付金や低所得高齢者の介護保険料の軽減は実施するのかしないのか、また、実施するならその財源をどう確保するのか、明確にご説明ください。
  2. 安倍総裁は、「赤字国債に頼らない」と繰り返していますが、消費税引き上げ分の使い道は、社会保障の充実が2割、残りの8割は将来世代への負担ツケ回しの軽減、つまり赤字国債等借金の減額に充てることになっています。しかし、8%から10%への引き上げを2年半先送りすることで、約10兆円(年約4兆円)の借金減額ができなくなります。「赤字国債に頼らない」ということであれば、この10兆円の財源をどうするのか、明確にご説明ください。

3 憲法

  1. 安倍総裁は、今年の年頭総理会見で、憲法改正について「参議院選挙でしっかりと訴えていく」、「そうした訴えを通じて国民的な議論を深めていきたい」と明言していました。国会でも、何度か踏み込んだ答弁がありました。しかし、いざ参議院選挙になると、党首討論会では議論すら避け、街頭演説でも全く触れていません。安倍総裁の対応は、国民・有権者に対してあまりに不正直です。参議院選挙で訴えるというのは、嘘だったのでしょうか。明確かつ誠意あるご説明を求めます。
  2. 安倍総裁は、6月24日のテレビ党首討論会において、「9条(改正)は現状では厳しい」と発言しました。しかし、1月にはNHK番組で「改憲を考えている責任感の強い人たちと、3分の2を構成していきたい」と述べ、3月の国会では「在任中に(憲法改正を)成し遂げたい」と答弁しています。一方で先日のテレビでの討論会で、総理は「9条は現状では厳しい」と発言されました。これは、9条改正に向けて現在の認識を述べたものなのか、それとも任期中の9条改正を断念したとの趣旨なのか、明確にご説明ください。
  3. 私は、日本国憲法の平和主義とは、侵略戦争を禁じているだけではなく、「専守防衛」「海外で武力行使をしない」という積極的な意味があると考えています。しかし安倍総裁は、日本国憲法の平和主義とは単に侵略戦争をしないことだと述べています。安倍総裁の考え方に沿って憲法9条を改正し、国際標準の集団的自衛権を認めれば、例えば、国際社会が「侵略戦争」とみなしていない9.11後のアフガニスタン戦争やイラク戦争に自衛隊が参加し、米軍とともに武力行使することも可能になるというのが当然の帰結ですが、安倍総裁のご見解を伺います。

4 政治とカネ

  1. 甘利前経済財政担当大臣と舛添東京都知事の政治資金をめぐる問題は、国民の政治不信を一層増すこととなりましたが、二人とも未だに説明責任を果たしていません。言うまでもなく、閣僚や知事を辞任しても、国民・都民に対する説明責任は免れません。甘利大臣は安倍内閣の重要閣僚であり、舛添知事は与党が主導して誕生させた知事でした。安倍総裁は、二人が説明を尽くすよう、今後どのように指導力を発揮しようとしているのでしょうか。安倍総裁のご見解を伺います。

 

・自民党

自由民主党

昨日、民進党・岡田代表から、質問状をいただきました。自民党としては、回答しない旨を民進党に伝えました。
なお、共産党による「人を殺す予算」発言に、共産党と手を組む民進党として、どう考えるのか?という、私たちの問いかけには、「反論すること自身が土俵に乗りますから、無視ですね」と、岡田代表自らがおっしゃっているそうで、この論点にはあまり触れたくないようです。
民進党を始めとする野党各党は、党首討論を追加開催するよう求めていますが、自民党としての考えをお伝えします。

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民主党・菅政権の時代に実施された6年前の参議院選挙では党首討論は5回しか行われませんでしたが、今回は、これまでに7回の党首討論が実施されています。更には、政調会長クラスの討論など、活発な議論が行われてきたと考えます。そして今後も、幹事長クラスでの討論など様々な形で議論は続いていくと承知しております。
選挙とは本来、各党がそれぞれに国民の皆様に訴えるべき政策を、国民の皆様へ直接、堂々と訴えて判断と支持を求めるべきものであり、選挙公約や党首討論などにおいて各党の主張が明らかとなった今、街頭に出て国民の皆様に大いに訴え、審判を仰ぐべきものと考えます。
野党各党を含め、政党として信ずるところを大いに国民の皆様に訴えていこうではありませんか。

 

これね、回答期限を30日にしてたあたり民進党は「はじめから自民党の回答なんて当てにしてなかった」はずなんですよね。

回答を拒否する事を分かっていて「拒否した事」と「民進党が出した争点」がニュースになればいいっていう戦略だったはず。案の定自民党は回答を拒否。そりゃあここまで念入りにされた質問を1日で答えられるわけがない。

ただ、自民党側のコメントを見るとわかるけども「公開質問状なのに質問内容すら辿れないようにしている」ので、すごい不誠実にも見える。そして余計な事書いて挑発もしているし。揚げ足取りしてるのはどこの党も一緒じゃないですかね……。これ誰が書いたんだろう?

 

そしてニュースでは「質問に対する回答を拒否」した事だけが報じられて「民進党が指摘したかった質問」は割とスルーされてる。公開質問状の意味ないじゃない。とも思う。わざわざ民進党サイトまで見る人は少ないよ? 

ニュース記事を見るだけじゃ「揚げ足取りしたいだけの野党の質問を自民党がかわした」のか「痛いところをついてきた野党の質問から自民党が逃げたのか」かが分からない。

本来民進党サイトを見て確認をすべきなのに、見もせずに(たぶん)「野党は……」みたいな批判をしている人たちが自民党Facebookにはたくさんいるっぽいし……。

 

これは民進党のやり方にも難があって、質問を1個に絞ってしまえば「質問の方まで」報じてくれたんじゃないかなぁ。とも思う。

何から何までつつくのは野党の役目としてわかるし、質問内容も割と的を射ているものもあるんだけども、こんな長文にしたらマスコミがまとめてくれるわけがない。ついったーのわけのわからない広告もそうだけど、メディア戦略を何か履き違えてないかなぁ…。他の争点なんて自民党の言うように街頭演説でも充分埋め合わせ出来そうなんだし(党首討論やらないのは容認できないけど)。

 

質問にも書いてあるGPIFの運用結果をわざわざ参院選後にずらしている点だけをつつけば良かったんじゃないの? 絶対に大幅な損を出してると自分は思ってるし、ここが公開されるかされないかでかなり違ってくる気が……。

mainichi.jp

 

さて、それでこのニュースでどっちが得したかというと…ねぇ?自民党の回答の仕方の方がこのニュースだけで見ると自分は印象悪いんだけど…。

 

「党の公式見解で書いてあるのでそれを参考にして下さい」という風に言う事が出来ずに「回答しない」と答えたのはGPIFの件を答えられないからだとやっぱり思っちゃうし。他の部分なら全部今まで言ってきてるのを踏襲すればいいし、「それを見て」って言えばいいだけだけだよね?

ただ、そう思うのは「民進党サイトを見て質問内容を見ている」&「自民党Facebookを見て回答を見ている」からであって、記事だけだとあまりどちらの印象も変わらないと思う。

こういうニュースはニュース記事だけじゃなくて一次ソースを見て判断すべきだと思うけども、割と一方しか見ずに流す人とかニュース記事だけ見て流す人とかいるよね……。何度も繰り返し書いてるけどもそれはやっぱり危ない事じゃないのかなぁ……。

 

参院選なんて一部以外興味持たなくなってきてる(ように見える)から、大勢はなんも変わらないとか言っちゃいけないよ?

いちおう国の選挙の話題だしね。