好きなことをだらだら書くブログ
最近東方の事しか書いてない

Twitter

 

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

東方同人誌感想とか書いてみよう 1134冊目

東方 同人誌 合同誌 例大祭13 小説 四季堂本舗 出藍文庫 一支國幻想同好会 宵越幻想 長久手小牧場 甘茶 生首屋 白雲長久 嘉島安次郎 青猫幻想団 ばつ よろづの葉 こうず 秘封 蓮メリ こーまり あきゅもこ

『夏目漱石没後百年記念 東方近代文学合同「それから」』

f:id:hanbunningen:20160516233207j:plain

 

近代文学合同、元ネタを知っているか否かでがらりと印象が変わるので、青空文庫にある場合元ネタリンクもついてに貼っておきます。

 

・ひととせ(四季堂本舗)さんの「文明開化の叫び」

(元ネタ 小泉八雲『帰ってきた死者』)

これは元ネタ未読、映姫が裁いた女性の話。セツの想いはきっと単純に裁く事が出来るものではないのだろうけど、映姫にとってみたらそんな事は出来ないだろうし。ねぇ。

 

・甘茶さんの「天狗相聞」

(元ネタ 夏目漱石『それから』

 これも元ネタ未読、読もうと思ってそのままなんだよね……。魔理沙が天狗と人間の禁じられた恋愛を垣間見て……。からの最後の行。魔理沙が出て行った理由が明確に書かれてないけども、この行に至る経緯までに全部込められてる気がする。

 

・長久手(長久手小牧場)さんの「出来事」

(元ネタ 志賀直哉『出来事』)

これも元ネタ未読、ちょっとした博麗霊夢と子供の出来事を「私」が見る話。本当にちょっとした話で、元ネタもきっとこんな感じなんだろうね

 

・百合街かねる(生首屋)さんの「生の実感」

(元ネタ 梶井基次郎『愛撫』

これは読んだはずだけど、あんまり覚えてない…。というわけで再読してから読む。

かなり短いのですぐに元ネタも読めるよ。猫と女性について個人的な性的嗜好をただ書き連ねたような元ネタを「猫とメリー」に変換している秘封もの。蓮子がメリーに抱いている想いがまたちょっとだけ特殊な嗜好っぽくなってて面白いよ。

 

・ガルゾ(よろづの葉)さんの「瞳」

(元ネタ 横光利一『春は馬車に乗って』

 元ネタ大好きなんですよこれ、”「あたし、死んだら、あなたを怨んで怨んで怨んで、そして死ぬの」「それ位のことなら、平気だね」”っていう夫と妻のこの会話は愛の告白とも呪詛ともとれるような台詞ですごい好き。ガルゾさんの作品の方も固有名詞を一切使わない元ネタを踏襲しつつ明らかに秘封倶楽部の2人と分かるような構成。

もちろんサナトリウムにいる方がメリー。妻を甲斐甲斐しく見守る夫の話、だった原作とは結構印象が変わっていて、もう昔には戻れないような秘封倶楽部の2人の少女たちの話になってます。メリーにはサナトリウムがよく似合うよね。。(ひどい)

 

 

・完熟オレンジ(一支國幻想同好会)さんの「富士の少女」

(元ネタ 太宰治『富嶽百景』

元ネタ未読、だって太宰あまり好きじゃないし……(これを語ると長ったらしくなるし関係ないので割愛)。でも概略だけはなんとなく知っているという体たらく。

妹紅×作者、という割と人を選びそうな内容だけども案外妹紅がぴったりとはまっているような。

 

・こうずさんの「無形の神武」

(元ネタ 中島敦『名人伝』

山月記以外の中島敦も面白いので元ネタも読もう!

元ネタの名人伝は読むといまだに解釈が分かる作品で自分は「紀昌は弓の名人ではなかった」(ネタバレなので伏せ字)派ですが、こうずさんの作品はどちらかの解釈に寄った作品というわけではなく、椛と妖忌の話に再構築してます。師匠妖忌に挑もうとすう椛の話でこの組み合わせは元ネタを読んでないときっと???ってなるのでまず青空文庫で元ネタを読んでから……。妖忌の方がなんか上の方へ到達してた、って感じが好き。

 

・久我暁(青猫幻想団)さんの「賢者歎異 ─パチュリー・ノーレッジの手記─」

(元ネタ 中島敦『悟浄歎異』

山月記以外の中島敦も面白いので元ネタも読もう!(2回目)。「悟浄出世」の方もついでに貼っておきます。

パチュリーが綴るアリスと魔理沙の観察記。自分とは違う存在であるアリスと魔理沙について書き連ねて、自分に持ってないものを持っているような魔理沙を少し羨んでいるようなパチュリー。三魔女は三者三様だから良いですよね。。

 

・幽(宵越幻想)さんの「機会」

(元ネタ 島尾敏雄『砂嘴の丘にて』)

元ネタ未読。妹紅と少女の話、妹紅先生の教え子だった少女が成長し再び妹紅に出会うとそこには全く姿形が変わってない妹紅がいて……。少女が得体のしれないものに出会った不気味さが描かれているような感じ、原作もこんな感じなのかな。。

 

・青矢鴉(白雲長久)さんの「潮騒」

(元ネタ 三島由紀夫『潮騒』)

元ネタ未読、そのうち読もうと思っていてそのまま…。たぶん家のどっかにある…ような…。それは置いておいて、香霖と魔理沙が近代文学風?にいちゃいちゃするような話でこーまりカップリング小説としてすごい面白いよ。

 

・嘉島安次郎さんの「夜霧廻りて」

(元ネタ 北杜夫『夜と霧の隅で』)

元ネタは結構重苦しい話で、戦争批判や人間の残酷への批判などいろいろなものが込められている作品。こちらは元ネタの枠組みだけを踏襲したような作品(これをそのまま二次創作にしたら重すぎてしょうがない)でもちろんメリーが主役。その代わりメリーと病院をまわるのは蓮子じゃないよ。蓮子だと確かにこの最後には出来ないしね……。

やっぱりメリーと病院は似合いますよね……。

 

・ばつさんの「沈黙」

(元ネタ 遠藤周作『沈黙』)

元ネタの主題、というか遠藤周作が描いてきた「キリスト教と日本人」といったようなテーマは東方二次創作には適合しないんじゃないかなぁ。と思って読んでみたら……。意外にもぴったりと適合させていたような作品。

早苗が「クリスチャンの家族」を見てきて、その家族が現実に救われないのを目の当たりにて……。元ネタの『沈黙』の筋とは大分かけ離れているものの、最後にある文章は遠藤周作の元ネタにあったようなものだし(うろ覚え)、良い作品ですよ。

 

・近藤貴弥(出藍文庫)さんの「夢の続き」

(元ネタ 芥川龍之介『開花の良人』

元ネタは「文明開化」と自分に言い訳をしつつ多情な妻を肯定しようとする話(うろ覚え)、だった気がするけどもこれはあきゅもこ話にしている。転生しつつ何度も何度も妹紅に遭う稗田の人達。それを今の阿求視点、最後の最後に妹紅視点(っぽく見える夢)から語り、割といい話。に思えたり。