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脱税大手サークル&腐女子を強烈にバカにした怪作『世紀末同人誌伝説』

たまには普通の漫画の感想でも、で持ってくるのがこんな本。

絶版マンガもDLサイトですぐ買えるいい時代です。やっぱりまだ漫画ダウンロードの品揃えはeBookJapan>>Kindleだよ。

あとはiPhoneアプリの使い勝手の良さとか色々となんとかしてくれれば…。

 

これはあらすじを説明するよりもそのまま著書紹介を引用した方がわかりやすいかも。

目に余る悪質なパロディ!!年間収入数千万しかも税金ゼロ!?同人誌の儲けでマンション現金購入!?もはや、我々が許さん!!…とある同人誌即売会で参加者に目を光らせる男…その名も小英社著作権管理部の南条邦明!南条と同じ“カレッカ”というサークルに目をつけていた国税局査察部・国立。彼等は実体のつかめないカレッカを追って手を組んだのだ!80年代後半、大きな市場となった同人誌業界を舞台に描かれた同人誌

 

…とまぁこんな本で同人誌界隈そのものをネタにした漫画は今なら数多くあれど(ヒラコーの『大同人物語』の未収録部分まで含めた完全版をどっか出して…)、これは”大手サークルは脱税をしている!””腐女子含めたオタクは気持ち悪いよね?”みたいな割と偏見に満ちたオタク叩きネタを描いていて80年代だからこそ出来た漫画。大手サークルの

脱税を暴こうとする出版社の男が主人公の話、って時点で今はなんか出来ない気がする。即売会スタッフと大手サークルが供託して脱税を追求する主人公達を阻止していく…みたいな筋もね。

 

”化物のたむろするサバト””こいつら男根見たことなんじゃねーか?”みたいな台詞なんかは今やったら絶対に叩かれて終わる。

これだけならただのこの時代のオタク叩き漫画、で終わったかもしれないけども後半部になると方向性が過激になってとんでもないオタク達が色々と…。

 

キャプ翼と聖闘士星矢の二次創作全盛期の時に描かれた本でそれっぽい二次創作をする人たち、コスをする人が出てくるわけだけども、”その作品にはまったあまり、性転換をして肉体改造手術をした上でそのキャラに完全になりきる”ようなオタまで出てくる。この登場の仕方がまたね……。これを描いた作者も含めて色々と病気としか思えないようなコスプレオタが主人公達を謎の技を使ってなぎ倒していく、生命の危機を覚えた主人公が最後にとった手段のおかげでこのキャラを見事倒す(というか殺してるよね?)のだけども、倒し方がまた……

 

……こんな描写誰が面白がるんだろう?……というかあまり人に言えるような内容ではないよねここらへん。。 なんか作者自身がオタクであるが故に一部のオタクに対する偏見がすさまじいような本。今とは時代が違いすぎてそのまま鵜呑みには出来ない描写も多いけども、当時のオタク達の今とは違った感じの業の深さが垣間見える作品だよ。気軽にお勧め出来る内容ではないけどね。

一応”定価という価の付け方は商品である事を明示している、なぜ頒価とつけない。裁判になった時はそれは重要なポイントになる”うんぬん、みたいなところみたいにまともな事を書いているところも中にはあったり。。

 

  

この人、アニメ業界を揶揄した漫画も書いてるみたい。

あらすじがこれ

某アニメーション製作会社にセルドロボーに入ったアニメマニアたち。翌日、石神井公園で変死体が彼らの変死体が発見された…!!仲間同士のセルの取り合いが殺人事件にまで発展してしまったかに思われたが、中川刑事は何かあると睨む。疑惑のアニメーション製作会社に潜入捜査に行くことなった堂賀刑事。彼女はそこでアニメーターの実態を見ることになる…地獄のアニメーション入門講座!

 400円くらいだからこっちも買ってしまおうかな……