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東方同人誌感想とか書いてみよう 1027冊目

『これが私の軽小説』

 

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東方×ライトノベル合同。

 

あのライトノベルと自分の好きな作品を掛け自由にあわせて二次創作を作りました!ってのは二次創作について何も知らない人から見るときっとかなり痛々しく見えてしまうものだと思う。そしてこれは35名分のボリュームでぶつけてくるのでかなり手強い。それに分厚い。イベントで買った本の中じゃ一番重かった…。

東方二次創作というよりも、あのライトノベルの二次創作!っていう感じに振っているようなものもあったり。

何をもってライトノベルとするかは”あなたがそうだと思うものがライトノベルです。ただし、他人の同意を得られるとは限りません”という単純明快な基準も書いてあってすっきりする。

とはいえ自分が読んでいるライトノベルは1/3くらいなのであとは元ネタが拾えず…

 

特典でついてた発見!東方小説、というペーパーは6までならここで見られるみたい。今回もたぶんそのうち見られるでしょう。たぶん。

発見!東方小説vol.6

 

以下小説と漫画作品の感想 

・紅山車さんの『れんこシューティングスター』(物語シリーズ)

阿良々木暦その他物語シリーズと蓮子を描いた小説。出会った蓮子が怪異となり、阿良々木君が原因を最後になんとなく説明する。物語シリーズにありがちなテンプレや文章そのままを秘封倶楽部を通して描いているので元ネタが分かるなら面白い。はず。

 

 

・すねいく(きくかた神社)さんの「バカ馬鹿莫迦ばっか」(スレイヤーズ)

くだらない事で争っている聖と神子、それに巻き込まれる魔理沙。

スレイヤーズってアニメは見てた記憶はあるけども、原作は一切読んでないんだよね。。でも確かにアニメってこんなノリだったなぁ…って懐かしくなる。言葉のセンスとかね。イラストはついてないけれども、あの90年代の絵柄で魔理沙達が動いているところが簡単に想像出来るので楽しい

 

・完熟オレンジ(一支國幻想同好会)さんの「名も無きぼくらの名もなき旅路」(旅に出よう、滅びゆく世界の最果てまで。)

名前や色や顔や記憶が無くなっていく「喪失病」か蔓延する世界、そこでカブに乗り旅をする魔理沙と霊夢はメリーと出会い……ってあらすじ。

元ネタのライトノベルの方を読んでないのでこの手のテーマだと他の作品を想像してしまうのがご愛嬌。でもこのライトノベルの元ネタも面白そう。そして、この作品はなんだか切ない。最後のれいまり会話やひとすがりの希望を待っているようなメリーとかね。元もこんな雰囲気の小説なのかな?

 

・鵜飼かいゆ(Alya)さんの「ディスコミュニケーションの少女たち」(タナトスゲーム)

白狼天狗殺人事件を解決するあやはた達。ミステリー自体をもともと好きじゃないから展開自体はあんまり……。でも、烏天狗の艶本を白狼天狗が読んでたりするっていう話は面白かった。

 

・月彼岸(蓬莱庵)さんの「魔法使いは衰退しました」(人類は衰退しました)

そういや、元の本もこんな文体だったよね。。パチュこあ×人類は衰退しました作品。外に出たくないパチュリー の命令でほぼ強制的に幻想郷全土に妖精たちの生態を調べる事になった小悪魔、なんだかんだで仕事をきちんとする小悪魔はえらい。

 

・もなつ(贖罪モナトリアム)さんの『酷薄の猫』(戯言シリーズ)

菫子と巫女子のかけあい漫画。戯言シリーズは半分くらい読んで全部内容を忘れたけど、なんかこんなような中二病的な雰囲気だったなぁって懐かしい気分になる。

 

・東野潤さんの「小石と鏡と終着駅(ターミナル)」(θ 11番ホームの妖精)

こいしとT・Bの邂逅話、とは言っても元ネタを読んでないのであまり迂闊な事は書けない。ような。まぁ、放浪し続けるこいしが帰郷?を決意する話で元がよく分からなくても面白いよ。

 

・藍もどき(東方天翔記CPUダービー処)さんの「進捗どうでしょう」(魔法戦士リウイ)

 魔法戦士リウイもの、で二次創作を描こうとしている咲夜と紫、その話を聞く早苗。というメタ的な話はなんかちょっとずるい。ような気もする(他とネタがかぶったら目も当てられないネタになるよこれ)。。

まぁそれは置いておいて、最後は咲夜さんのいい話?で締めていたりするので。展開の予想がつかない話として楽しめたり。

 

 

・浅木原忍(Rhythm five)さんの「[映]ファンタスマゴリア」([映]アムリタ)

 蓮メリが観た「ファンタスマゴリア」、という映画の真の意味は……、ってのは『[映]アムリタ』オマージュでもあり、『2』オマージュでもあるような気がする(どっちがどっちのあらすじがごっちゃになっているとか言えない)。

野崎まどのちょっと捻くれたような謎解きの話は秘封とすごく合うんだなぁって思う良作。

 

・久月紅蛾(生命遊戯団)さんの「とある鏡の幻想世界(ファンタジア)」(とある魔術の禁書目録)

たぶんこれは”とある魔術の禁書目録”のキャラクターと東方のキャラクターを被せているような作品、なんだと思うけども自分はとある魔術の禁書目録の方をほとんど知らないので……。

霊夢もパチュリーも魔理沙も東方の原作っぽい口調じゃなくて、なんだか別世界の人物っぽい口調になっているし(これ自体が一応の伏線になっている)。ページ数が短いのでこの結び方が強引に見えてしまうのはご愛嬌。

 

・ひととせ(四季堂本舗)さんの「赤と黒の魔獣」(擬似人間メルティア)

 魔理沙の実験の産物で作られた擬獣という生物(妖怪?)、をたまたま拾ったマミゾウ。擬獣はなぜかお空をライバル視して、挑もうとするも…という筋でどこまでが元ネタに沿っているのか元ネタを全く知らないのでわからなかったものの、最後はちょっと切なくていい話。作者自身も元ネタのマイナー具合をわかっていたよう(なにせ検索かけても1420件しか出てこない)で、簡単なあらすじを最初と最後に一応書いていたり。

 

・久々さんの「忘れられた人々─Bamboo Episode─」(キノの旅)

キノが幻想郷に迷い込む話、ミスティアや永遠亭の人たちと出逢う。最後の最後まで現実的な見方しかしないようなキノはすごくキノっぽいし、なんかあまり両方の世界があるのが違和感ないような気もしてくる作品

 

・サイキス(第三種かんきつ類)さんの「幻想少女症候群」(藍坂素敵な症候群)

 「世界と乖離する」症候群、という”世界から存在をなかったことにされてしまう”症候群を持っている藍坂素敵、こんな子が東方の誰と絡むかといったらもうあの子しかいないよね…ってわけで、こいしと出会って2人でお祭りに行く話。こいしがすごくいい子になってて良い話。

 

・五十嵐月夜(Escape Sanctuary)さんの「幻想都市伝説考」(Missing)

小鈴が神隠しにあって消えてしまう。結局小鈴は戻ってくるものの、何が起きたのかは要領を得ない。そして次に魔理沙は……。

 

話が解決してないのは、元ネタのオマージュ。だよね? たしかきちんと解決せずに終わる巻があったような気もするし。この合同誌の中で二番目に不気味な感じで終わる作品。一番不気味に終わるやつは後述。。

 

甲田学人の小説って、ある時期(高校生くらい?)だったらすごいハマるような内容だと思うんですよ。でもそれを10年後思い返すと……。いや、あまり関係ない話だからやめとこう。別にこれは甲田学人の本に限った話じゃないし…。

 

・俺式(宵越幻想)さんの「ねぇ、ぱぁぱ、まぁま。」(CtG─ゼロから育てる電脳少女─)

香霖が目覚めるとそこには見知らぬ子供がいて、霖之助の事を「ぱぁぱ」と呼び始める。そこに来た魔理沙やアリスも「まぁま」と呼び始めて……。

なんでこんな子が……?という謎かけと東方の世界観と上手く合わせて説明している作品。このオチは想像出来なかった。とはいえ、”どこに元ネタが…?”という疑問が残ったり…読んでいる人なら分かるのかな?

 

・ルミ海苔(春秋の理)さんの「情報制御理論の限界、《人の心》に対する定性的分析手法の試み博麗霊夢・天樹真昼、世界の異なる二者が出会った場合についての物語的記述の可能性について」(ウィザーズ・ブレイン)

 

なんかもったいぶった長いタイトルですが、天樹真昼と博麗霊夢の変則的なボーイ・ミーツ・ガール話。だよ。これも元ネタを読んでないのであれですが、”お互いの想い人っぽい見た目の人だけども、実際は違う人”というのをわかっている二名の話で、東方×別の作品というテーマをよく活かしている気がする。

 

・こうずさんの「マンイーター・ビターソング」(シュガーダーク 埋められた闇と少女)

冤罪で牢屋に入れられた少年が、同胞の屍体を餌にルーミアをなびかせ脱獄しようとする話。お燐の忠告台詞はお燐っぽい口調でもなくて、??と一瞬なったけども、ここがやっぱり最後の不気味な終わり方への伏線になっていて良かった。元もこんな風に暗いのかな。。

 

・Garuzoさんの「1111」(2999年のゲームキッズ)

 無限ループって怖いよね!

 

・町田一軒家(多摩のENDはいつも町田市!)さんの「阿求のための求聞口授」(死なない生徒殺人事件~識別組子とさまよえる不死~)

『死なない生徒殺人事件』のあの説明を阿求に置き換えたような作品、あの部分だけを引っ張ってきて置き換えるだけでは『死なない生徒殺人事件』の面白さは伝わらないのだろうけど、阿求とこれを掛け合わせるアイデアは面白い。

 

・松本文(真茶屋)さんの「私たちの生きる場所」(半分の月がのぼる空)

これは漫画作品、サナトリウムにいるメリーと蓮子。 半月を元にしなくともサナトリウムにいるメリー、と蓮子という設定はいいものです。

 

・遠田四二三(淡島朧茶店)さんの「嘘つきレンコと壊れたマエリベリー 幻想と空想の対消滅」(嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん)

 

蓮子をみーくんに、メリーをまーちゃんに置き換えた作品 。。を短いページ数でどうまとめるのかと思ったら…。これはやられた。最初の方だけはみーくんまーちゃんの皮を被っているけども、最後で完全に別物の都市伝説ホラーしてまとめているよ。

 

・如月日向(Icoreate)さんの「悪霊は消えたくない」(ゴーストハント)

菫子の監視をするために幻想郷から外の世界に戻ってきた早苗、というなんだかかなり無理矢理な設定だけども、ゴーストハントの世界と早苗をかぶせるのならこれしかなかったのかもしれない…(読んだ気もするけどあんまり覚えてない)。早苗にあんまり懐かない菫子は今時の子らしい、ような気もする。

 

・電柱(キツネアメ)さんの「Summit」(丘ルトロジック)

別世界へ行けるボードゲーム?『幻想郷縁起』を使ったオカルト研究会のみんな、そして紅魔館へ 辿り着き…。

沈丁花桜とレミリアのかけあいが印象的な作品、お互い自信家で似ているような気もする…。まぁそんなのを一切考慮、遠慮しないで命令する霊夢のがもっと印象的な作品なんですけどね。。

 

・七月耕野(Bar1884)さんの「星なき星の海」(されど罪人は竜と踊る)

幻想郷と外の世界の境界が曖昧になった世界、そこで起きた殺人事件を解決するためマリサ達は動き……。って元を読んでたはずなのにどこらへんをどう活かしているのかほとんど分からないから月日は怖いね。10年くらい前だしね…。犯人はあのキャラ、というのは最初のページから仄めかされているし、結構救いがない感じに解決するのはまぁ元ネタももそうだったなぁ……とちょっとだけ思い出せたり。

 

・水之江めがね(ぽたぽた焼)さんの「コガラスと玻璃の王」(ミミズクと夜の王)

コガラス(お空)が初めて出会ったきれいなもの(さとり)、コガラスはそのきれいなものに「わたしを、たべてはくれませんか」と懇願して…。

 

お空がさとりやお燐と出会い、灼熱地獄の管理を任されるまでに成長していく話、元ネタに被せながらお空、お燐という名前の由来もきちんと 説明されてるし、さとりが威厳?ある優しい主として描かれてる。もうあんまり覚えてないので元ネタの方を読み返したくなる。

 

・近藤貴弥(出藍文庫)さんの「ビブロフィリアとさまよえる妹」(文学少女シリーズ)

 鈴奈庵やパチュリーの図書館にある本の頁が破ける事件が起きる、その犯人は…?ってタイトルでもうネタバレしてるね。。犯人探しよりも”何故本が破かれたのか”ってのが主題の作品。短いながらも、こいしにある猜疑心がよく出ている気がする。

 

・仮面の男(La Mort Rouge)さんの「人を「本」にする程度の能力について」(戦う司書)

小町が霊夢の元に人を「本」にする程度の能力の妖怪がいるかもしれないと相談して……決してヘブンズ・ドアーの話ではないよ?

霊夢よりも早苗に頼んだ方が早かったよね…。って思うような解決の仕方だけども、まぁ小町と早苗なんて何の接点もないし霊夢がこのめんどくさい異変解決に駆り出されるのも仕方ないのかも。まぁ完全解決したかというと……。ってのは幻想郷だししょうがないね。

 

 

・逆針(GROCERY)さんの「夢現邂逅─Ten Nights of Dreams─」(ダンタリアンの書架)

 ダリアン×小鈴な話、小鈴に対しても割と悪辣な言葉遣いをするダリアンは可愛い。

こんな話をどう収拾つけるんだろうと、思ったら…まぁこれはこうするかないね…。

 

・チーム村八分さんの「小傘が出て殺す」(撲殺天使ドクロちゃん)

小傘が河童から手に入れた五寸釘バット、それを使って小傘は青蛾を屠ってしまう。

でも復活の呪文があるから安心!と思って唱えても青蛾は復活せず…

 

最初の天子と萃香と衣玖のやり取りが本編に何の関係もないし、小傘やにとりの行動もっめちゃくちゃだし、オチがまた投げやりだし…のが全部ドクロちゃんのオマージュだから。。で許される作品。むしろ理路整然としているドクロちゃんオマージュなんてありえないしね……最後を飾るのがこのはっちゃけた作品なのはまさに東方×ライトノベル