スターウォーズ新作の感想、の前フリ（まだ見てない）

新作、一応見ておかないと…というわけで明日あたり見に行こうと思うのですが見たら見たできっと面白がりつつどこかしらで文句を言うだろうなぁ…というのが分かっているわけで…。まぁネタバレも何もない記事ですが、事前に見たこの作品の感想を書きつつ文句を言う（と決めつけてる）前フリでも。。

ピープルVSジョージ・ルーカス [DVD]

出版社/メーカー: ファインフィルムズ
発売日: 2012/07/04
メディア: DVD
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スターウォーズファンが旧3部作が如何に好きかという思いの丈を語り、如何に新3部作を忌み嫌っているか、を描いたドキュメンタリー映画。

二次創作、というかファンが自由にコスプレや映像を作り作品に参加出来るような新しい文化を作り出していったスターウォーズという映画。実際の二次創作（大半は映像作品）を紹介している前半は原作を素人ながらに再現しようとした真面目なのからウーキーが金髪美女を襲うふざけたのまでさらっと流していて素直に面白い。ただしファンがルーカスを好意的に見ているのはここまで。

ルーカスが映像を修正した旧3部作の特別編公開されてからは”前のが良かった”と叩くファンが映される。

彼は本来のビジョンを実現したかっんのだろう

でも多くのファンは──

不完全なままで

いいと思った

彼は我々から遊び場を取り上げて

こう言う

”これは俺のものだ

手直しをする”

ルーカス氏に言いたい

この映画は

あなただけの夢ではない

我々が住む　この世界のものだ

いったん公開したら…

じぶんのものなのか

みんなのものなのか

共有すべきだ

オリジナル版を観たいなら

このレーザーディスクがいい

ファンが　これを

ウェブ上に公開した

誰でも無料で

ダウンロードできる

もちろん違法だけど─

モラルとは何かということを

よく考えてみてほしい

文化遺産を保護することは

とても大事なことだ

などもうファンの業を感じられずにはいられない言葉が続々と…。特別編とオリジナル版で違うシーン（ハン・ソロがグリードを撃つシーン、オリジナルではソロが先に撃って特別編だとグリードが撃った後にソロが撃つ）が発生したので”よくもシーンを変えたわね！”とルーカスにブチ切れる、という設定の自主制作映像まで出てくる。

こんなとこどうでもいい人にはどうでもいいだろうけど、キャラ設定を根本から変えられてるようなシーンでもあるのでブチ切れる人が出てくるのもまぁ分かる…。こういうのを気にするオタク気質な人にとっては些細なシーンじゃないんだろうね…。って分かる人は結構いるでしょう？

その後には大量のグッズ販売戦略によって大変な目に遭った人たちがちょこっと紹介されて…

まぁここらへんは自業自得っぽいけども”○○だからとりあえず買う”って置き換えると自分にも返ってきそうなのであまりそういう事は言わない…

そして新3部作が出てからの旧作ファンからのバッシングが…

まぁ確かに新3部作の1と2は酷いものだと思うし（クローン・ウォーズと3が存在する事で許されてるよね…）、ジャー・ジャー・ビンクスはその中でも特に最悪なものだとやっぱり思う…。とはいえ”子どもたちはジャー・ジャー・ビンクスが好きだった”みたいな事も映像の中で言われてるし、”おじさん達は新しいものが嫌いだからジャー・ジャーが嫌いなんでしょ？”と子どもたちに言われて”…………”となる大人ファンも映されてる。最後は”それでもルーカスは偉大な作品を作ったすごい人だから”とするファンたちで締めてそれっぽくしているけども、もうファンの業を感じられずにはいられないドキュメンタリー。

スターウォーズファンを自覚する人なら自分がピープルサイドにつくか、ルーカスサイドにつくか考えさせられる作品だし（自分はピープルサイドの気持ちが痛いほど分かる、アホな事言ってると思う意見は多々あれども…）、”公式対ファン”という構図はスターウォーズ以外のあらゆるものにも拡張できそうなテーマの映画だよ。

”ファンが望むような作品を公式が作る必要があるのか？作りたいものを作っちゃいけないのか？ファンが期待してない作品が出てきたらファンはどうすればいいのか？”という話題は何かのファンである以上そのファンをやめるまで一生付きまとう業で、誰だろうとここで紹介されている人々を決してバカには出来ないとは思う…。

最後にこの台詞を引用しておしまいに。新作を見たら自分はどのファンになるのかな…。