WIRED「人工知能はどんな夢をみるか」感想
WIREDはネットサイトも面白いけども、雑誌版のがディープな話題を取り扱っているので好き。今回は人工知能&未来都市特集で分厚くてこの手の話題が好きな人なら充分楽しめる本。特にSFファンなら前号の「ことばの未来」特集と併せて読むときっと色々とと想像出来て楽しい。
WIRED VOL.20 (GQ JAPAN 2016年1月号増刊)/特集 A.I.(人工知能)
- 出版社/メーカー: コンデナスト・ジャパン
- 発売日: 2015/12/01
- メディア: 雑誌
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以下は「人工知能はどんな夢を見るか」の記事の感想というよりも、気になった部分のメモ。後半部の「未来都市のつくりかた」の方の感想は気が向いたら書きます。
・ケヴィン・ケリー「なぜぼくらにはAIが必要なのか」
まだ英語版も刊行すらされてない本の先行訳。こういうのが載せられるから雑誌っていいよね。現代でのAIがどこまで進んでいるか、これからどうなるのか、何故必要なのかが語られる。さすがに序章部分だけの訳っぽいしさわり程度だけども”現実に起こりそうな人工知能の姿”についての文章なので面白いよ。
特にブロック崩しをコンピューターに学習させていく話は結構衝撃。最初は失敗続きだったのに4時間たつと”端から壊していって効率的にポイントを稼ぐ方法”を自力で編み出してしまう。他のゲームを学習させても半分くらいは人間以上にプレイ出来るようになった。とかもう人間いらないよね…
その動画
このプロジェクトをやっている会社の人達へのインタビューが次の次の章あたりで載っているのは流石。
・世界AI戦争
現在進行中の人工知能関連のプロジェクトや買収事情がちょっとだけまとめられてる。データからAIを生成するプロジェクト(https://www.narrativescience.com/)、を実際にやろうとしている会社があるのに驚く
あとお勧め映画を人工知能によって検索してもらえるサービスはβ版が出来るので試してみたらどうでしょう。好きな映画に好き/嫌いでピンを入れるとトップページに”お勧めの映画”が表示されるサービス。β版で映画データ自体がまだ少なめだけども色々と応用出来そうなサービス(要Twitterログイン、Facebookでも可)。Amazonのおすすめ商品と同じことやってるだけじゃない?と言ってはいけません。
こちらは人工知能にwebデザインを任せてしまおうというサイト。まだ会員募集中の段階?
あとは人間対コンピューター囲碁や人間対コンピューターでのポーカー対決の記事とか。囲碁はまだ人間がかなり優勢だけども、ポーカーの方は……ってのもまだ人間が強いみたいだね。これは検索するといくつか記事が出てくる
あとちょくちょくシンギュラリティについての記事がある。信奉者から全く関係ない人にまでシンギュラリティ聞いたりしてる。SFファンなら真面目に面白がると思う。でも、シンギュラリティって眉唾にも見えるよね普通は…。