東方同人誌感想とか書いてみよう 968冊目

STRIKE HOLEさんの『この同人誌即売会がひどい（笑）』

良い意味でも悪い意味でも”ひどい”印象だった即売会レポート本。

同人誌即売会レポ本、をいくつも出しているサークルさんの本。

表紙はあやはただけども即売会レポート本なので本の中には一切あやはたは出てこないし、そもそも東方の即売会限定のレポート本でもない（『東方オンリー見聞録』読みたいけど手に入れられない……）。でも、まぁ東方絵が表紙だし、内容も面白いって事で東方同人誌として感想を。

作者さんは沖縄から北海道まで日本中の即売会を回っている人で、小さな即売会だろうと関係なく行っている。そんな人が”ひどい”と思ったもの、というか印象に残ったものをピックアップして書いているのだからこれが面白くないわけないんだよね……。

民家でやっている即売会（砲雷撃戦よーい！　江田島）、屋外でやっている即売会（さんてつまつり）、キッチン付きの即売会（グルメコミックコンベンション、衛生関連をよく通したと思うこれ…）、運営の総予算2万円の即売会（I.C.I）参加者が中高年で所得ある層中心のジャンルだから日本中でやるようになったジャンル(初期アイマス）…etc。どれも細部までレポートされている上に面白おかしく書かれているし、即売会の世界の奥深さを感じられる。

コミケ、文フリ、例大祭くらいしか行った事ない人にとってはもう完全に違う世界に見える。特に印象的だったのがやっている事が出品者が手打ちうどんやたこやきやら酒を配布しているというつるかめざっか、これもう即売会じゃないよね……？　酒好きという印象が結構ある高知県という土壌だからこそできるイベントの気がする…。