東方同人誌感想とか書いてみよう 944冊目
めそめそさんの『花のように月のように』
一人でいるパルスィのところにいきなり告白をしてきたり、しみじみしたりしては去っていく勇儀。パルスィは最初、何この人…と思っていたもののいざ来なくなると寂しくなって自分から旧都の方へ行ってしまい……
勇パルもの、ってのは割とシリアス目な要素が入りがちなジャンルだと思う。けどこれはそのシリアスめいた部分を極力薄めて少女チックな話として描いたもの。パルスィは孤独な女の子で、勇儀はその子に惚れた積極的な女の子。他にあるシリアスめいたいバックボーンはほとんど描かない(まぁ一応妬む子設定はあるけど)。
だから普段男らしさも感じてしまう勇儀も可愛い女の子になっているし、パルスィもやっぱり可愛い子。勇パルは最初と最後でやっている事がほとんど変わってないのに、微妙な関係の変化が感じられるし、パルスィの表情は最初に比べるとかなり明るくなっているので和める本だよ。
ゲスト原稿がおとみさん、SoNさん、じるさん、きしいぬさんと普段勇パルメインでない人の原稿なのでまたこれも新鮮だよ。