東方同人誌感想とか書いてみよう 885冊目
賛成日和さんの『渦』
わかさぎ姫を殺しました。と永琳に告白する赤蛮奇。そして過去が語られて……
割と仲が良いイメージの草の根妖怪ネットワークの3名が結構ひどい目に遭う本なので注意。たぶんあのバンドの曲の歌詞からのイメージで描かれた本。あとがきでも書いてるしね。
最初に赤蛮奇とわかさぎ姫が出会い、赤蛮奇はわかさぎ姫を独り占めにしたいと思っていた。赤蛮奇は悪い奴がわかさぎ姫の前に現れたらそれを退治する騎士になろうとも思い、そこへ影狼が現れて…。からの赤蛮奇の葛藤……。
影狼は悪い奴ではないので退治も出来なくて、でも自分の知らないところで影狼とわかさぎ姫だけの思い出が作られて……。結局赤蛮奇はだったらわかさぎ姫が悪い……という理屈を強引に作り出してわかさぎ姫を………という感じで(あくまで)草の根妖怪ネットワーク本の中では救いがないタイプの本。こういう独占欲、破壊衝動が出てくるのは赤蛮奇の歪んだ愛情故なのだろうけど、そこで何が生まれたかというと……。ね。わかさぎ姫はこの後赤蛮奇を許す許さないもなくただ壊れちゃうんじゃないのかな…って思う。
本編終了後にちょっと描かれてる赤蛮奇好きなわかさぎ姫とかげろうの落書きがまた痛々しい。