東方同人誌感想とか書いてみよう 880冊目

お月見団子さんの『Phalaenopsis』

自分が魔法使いになったらどうする？聞いた魔理沙に対して霊夢は突き放すような優しい言葉をかける。そして魔理沙は……。

れいまり二次創作って大抵最後の方が印象に残るものが多い気がするんだけども、これは最初の会話が一番印象に残った珍しいタイプの作品。

鈴奈庵25話を前提にした本でもあって、魔理沙が”自分が魔法使いになったらお前はどうする？”と聞くも霊夢はそれにはっきりと答えずに”いつまでもあんたの道標にはなれない”と応える。この霊夢の回答は素っ気ないように見えて魔理沙の事を思ってこその回答だと思う。

ここから魔理沙が魔法使いになって、霊夢は人間のままで弾幕勝負をして………って展開になってもお互いがお互いを思う気持ちは変わらず、魔法使いになった魔理沙を単なる”異変の対象”として見ているような鈴奈庵25話二次創作の霊夢とはまた全く違う霊夢が描かれてる。この霊夢は魔理沙が何になろうとも魔理沙への気持ちは変わらなかったと思うとまた切ないよね。