東方同人誌感想とか書いてみよう 718冊目
『NO BORDER 東方サイレント漫画合同誌』
サイレント漫画な合同誌。
たしか台湾例大祭で初頒布の本だよね?
なので、日本語が分からなくてもわかるよう(たぶん)にと全編がサイレント漫画で構成されていて、一種の実験漫画アンソロジーとしても楽しめる本。まぁ世の中には秋姉妹合同みたいに中国語や韓国語作品やらをそのまま載せた合同誌もあった気がするので、好きなものがかぶっていれば国境なんてないのかもしれない。
以下各作品の感想。合同誌の感想は一言でもいいから全作品の感想をなるべく書くようにしているのでなかなか感想が書けない。
さとうきびさんの『あなたのベッドはそっち』
気がついたらパチュリーの方のベッドで寝ている小悪魔。それにちょっとだけ悪戯するパチュリー。本当に悪戯がちょっとしたことなのが可愛い(小悪魔の何も知らなそうな笑顔も)。
有機化合物さんの『空腹の天邪鬼』
”これ美味しいから正邪も一緒に食べよう”とたぶん誘っている針妙丸の誘いに乗らない正邪。針妙丸がいないうちに食べてしまえば相手も嫌がるだろうと思って行動するも全ては針妙丸の思惑通りで…。なせいしんもの。正邪さんがちょろい。
イカ足10本さんの『FUKIDASHI』
これはかなり実験漫画っぽい。サイレント漫画じゃないと出来ない作品
吹き出しに占領された世界で、こんな事になった理由も最後にしっかり説明している。
面白い。
(YsY)STUJIOさんの『WASABI』
空気が読めない勇儀に一泡吹かせようとわさび大量の寿司を作ったお燐は…?
いろんなキャラの表情を楽しむようなサイレント漫画
じるランドさんの『命蓮寺の一番やかましい日』
あんまりにうるさい命蓮寺を”サイレントで描いた”実験漫画っぽい作品。
響子の行動が可愛らしい
薬味さらいさんの『HOMING』
ルーミア×陰陽玉という世にも珍しいカップリング漫画。
なんかいいカップリングかもしれないと思った矢先のこのルーミアへの仕打ち。霊夢さんの非情さ。
黄色い目のクジラさんの『狼、走る』
椛さんが走る漫画、でかい猪と対峙するところはかっこいいよ。
鳥取さばく帝国さんの『星』
子ども魔理沙とスターサファイアのカップリング。スターサファイアが見せた星に見とれた魔理沙が星を追い求める…ってのは始めて見たような解釈でこれもいいかなって思う。
風前ランプさんの『狐狸の仲』
狸(マミゾウ)と狐(藍)の化かし合い?みたいな。
藍の方がすごく大人げないようにも見える。
イスタンブール・ハイソックスさんの『しじまのうたげ』
寝ているてゐを見ながら月見酒をする永遠亭の3人、結局てゐにやり返されるところまでがテンプレ。会話を表示してないところに想像する楽しみがあるよ。
そういや、”一体どこまでがサイレント漫画なのか?”っていう疑問も常にあって”擬音はそれに含まれるのか?、そもそもどこまでが漫画と認められるのか?”とも思ってしまうけども、この本では全編擬音も無しで統一されてるよ。”どこまでがサイレント漫画なのか?”という疑問については東方同人誌と関係ない話になってしまうので次の記事で単独で書きます。