東方同人誌感想とか書いてみよう 629冊目
びろうど廻廊さんの『ふたりぐるいのメモワール』
メリーの能力は日に日に強大となり蓮子の夢、現実にまで侵食していく。
それを良しとしない監視組織に目をつけられてしまうも、蓮子一人ではもう対処が不可能になっていた。蓮子が選んだ行為は……
以下ネタバレなので反転。
新作の設定を存分に活かした蓮メリ本。メリーの夢を現実に侵食させるだけでなく、蓮子とメリーの境界すら無くす事で幻想郷を生み出し、蓮子はメリーとずっと一緒にいられ、メリーは紫となる。という壮大な前フリからの深秘録本になる。
紫が菫子を見て、彼女は蓮子の代わりにはなりえない。と理解するもこの世界の隅々に蓮子の要素は残っていてそれを守る決意を深める…という終わり方。蓮メリからゆかメリと行って菫子の設定にまで上手く繋げているよ。深秘録本部分は下書きっぽい状態なのはあとがきに何の説明もない(そもそもあとがき自体がない)のでわざとこういう風に描いてるのかもしれない。最初の菫子のページもこの描き方だし。ここは紫の力が弱まっているからなんかみんな薄く描かれてるっていうな解釈もしてみたり。
あと表紙は傾けないとちょっとわかりにくいけども陰陽玉に沿って蓮メリが描いてある。そして裏表紙にいる紫と菫子。こういう遊び心はいいよね
感想まとめがtogetterにあるのでそちらも