東方同人誌感想とか書いてみよう 407冊目
ゴロワーズブルーさんの『ミッシングの存在証明』
秘封ものの短編2本。
「ミッシングの存在証明」
表題作。メリーさんと名無しの着信履歴という都市伝説を上手く秘封倶楽部の二人、外の世界にいる時の早苗と絡めている。
蓮子と早苗の絡みはもうちょっとあれば良かったとも思うけども、秘封倶楽部の一つの終わりの可能性を明示しておいて、それを終わらさずに続ける。という展開は良かった。メリーも蓮子もそのまま何も変わらないような秘封倶楽部もいいよね。
と思ったら次にある短編はどっぷり蓮メリの終焉を予感させるもので…
「地底にて」
前の作品と繋がっているわけではないものの1冊の本にまとまっているので、どうしても繋がっているものとして読んでしまう。幻想郷に傾きかけているメリーとさとりのハートフルな雑談もの。そこに蓮子はいない。
メリーがこの先どうなるかを示しているような作品で秘封倶楽部の終焉をほんのりと予感させるような感じになっているので前半の話にこれが繋がると勝手に想像すると…。