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東方同人誌感想とか書いてみよう 400冊目

何度も言っているけどもきりがいい冊数のところでは特に印象に残ったやつの感想を書こうと思ってます(まぁそういうのはたいてい100冊目くらいまでに書いてしまった気もするけど)。100冊目 200冊目 、、250冊目 300冊目がそうだよ。というわけで400冊目。

 

鵺箱さんの『 Cherry blossoms Requiem』

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すべては、少女のわがままによるお話

プリズムリバー四姉妹は如何にしてプリズムリバー三姉妹になったのか……?

 

 

レイラの存在と共に生きてきた三姉妹はレイラが消えた事で本来は一緒に消えるはずだった。レイラはそれを良しとせずに”自分の死を忘れれば三姉妹の存在が消える事”はないと強引の三姉妹の記憶を書き換えようとする。でもそれはレイラの死を間近で見てしまったルナサのおかげで失敗してしまう。そしてレイラの死によりルナサ達は変調をきたして…。

三姉妹達はルナサを元に戻すために、自分達を元に戻すために、もう一度レイラに会うために、冥界まで行くもそこでレイラが提示した”三姉妹が消えない方法”というのが…。

 

”レイラの事を覚えていて、レイラのために存在していた霊”だったのなら”レイラの事を忘れて、レイラじゃなくて世の中のために存在していた霊”にしてしまえばいい。と三姉妹に存在し続けてほしいと思うレイラの最後のわがままによってようやく今に至るまでのプリズムリバー三姉妹が出来上がる。

今まで依存してしきたもの、生みの親とも呼べるものと完全に切り離されるようなこれは残酷なようで、綺麗なようで…

 

レイラとプリズムリバー三姉妹のの会話の端々にはそれぞれの特徴が出てていいよね。メルランはお姉さんっぽいし、ルナサはちょっと傷つきやすい子っぽいし、リリカは一番単純っぽい。そして、レイラが一番大人っぽいものの三姉妹が消えるのを良しとしなかったのはエゴの固まりのような気もしてくる不思議。

 

最後の最後のページの幽々子の台詞は自分の中のプリズムリバー三姉妹の印象がかなり変えられた台詞。どんな同人誌であれ楽しめるような自信があるけども、自分自身のキャラクター解釈も変えられるような二次創作に出会うのはなかなかないよね。こういう自分自身の価値観を変えられるような作品を自分で見つけた時の嬉しさを求めるために東方同人誌を漁っているような気もしてくる。