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東方同人誌感想とか書いてみよう 317冊目

『幻想季諷詠 ─東方Project歌集企画─』

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東方をテーマに五七五、或いは五七五七七で歌を詠み、それにイラストをつけた合同誌。参加者71名。96句とかいうかなりな規模の合同誌。各歌に最後に作者によるコメントがついている。いろんな作者の句が入っているので季語がちゃんと入っているものから川柳っぽいものまで様々。こんな多種多様の視点から東方で詩が作れるのか、と感心してしまうような本。

 

この手のやつは全部が全部心に残る句というわけではないものの(これはしょうがないよね)、中にはすごい印象に残りすごく気に入る句というのが出てくる。絵も句にぴったり沿っているのばかりだしね。そんな気に入った句をちょこっと紹介。

 

秋宴 朱く染まるる 彩も見じ

東方ネタだとわかってなければ分からないような言葉を最後に入れてるこのセンスが好き。

 

望月の 輝く夜に 身を寄せて 「月が綺麗」と 聞こえぬ様に

西行の有名な句から影響を受けただろう句、作者解説はないものの絵はかぐえーになっていて、永琳視点から輝夜に思いを寄せた句のような気もしてくる。

 

立冬の 小さな待ち人 恋娘

 

シンプルでこの本の中で一番好きな句かもしれない。レティを待つチルノを詠んだ句。

 

添う二人 互いに酔いし 燗酒の 熱は不死鳥 酒は白沢

けねもこ句

 

宵空に 尋ねなくとも すぐ分かる 揺れる貴女の 隣が私

蓮メリを蓮子視点から見た句。

 

いつの間にか 空になったか 茶受け皿 左に黒白 右にはスキマ

イラストが句のイメージをすごくわかりやすくしている。博麗神社にいる紫と魔理沙。そこでなくなっているお菓子?、それをイメージした句。

 

追われ去る 里に未練は 無けれども 子らの笑顔は 今も懐かし

人里を追い出された萃香視点の歌。

 

黒幕の 偽情報か 温暖化

川柳風味、妖々夢レティさんネタ

 

\あたい/  \さいきょう/ \すげぇ/

 \/の部分まで文字数としてカウントしているやつ。これっていいのかな?と思う一方でチルノをすごく良く表している句だったりする。