東方同人誌感想とか書いてみよう 257冊目

Axion Channelさんの『死に死に死んで狼煙は霧雨となった』

魔理沙が死んだ。死因は転落死。魔理沙を誑かした巫女は霧雨家に受け入れてもらえず…そして生きている魔理沙が霊夢の前に現れ…

これを何回か繰り返す世界のお話。

以下ネタバレなので反転（ここまででもネタバレの気がするけど）

巫女が”誰かに執着する”と結界のプログラムが壊れて不安定になってしまう幻想郷。

なので紫は霊夢が魔理沙に執着しないように魔理沙が死んだ幻想郷を作るものの…それでも霊夢は”魔理沙に執着”してしまう。結局”魔理沙が生きた幻想郷”を作り直すもそれはそれで霊夢が”生きている魔理沙”に執着してしまう。なのでまた魔理沙が死んだ幻想郷をつくり…の繰り返しでバグだらけになっているような幻想郷の話。

これ、紫は新しく世界を作りなおしているわけではなく元からある幻想郷をちょくちょくといじって魔理沙の生死その他を操作しているような気がして…それはそれで残酷な話でもあるような。なんかいろいろな解釈ができそう。

あと”この世界のプログラムはもうダメね”という紫の台詞と最後のメリーの台詞を考えるとメリーがそのまま紫に成り代わったともとれるし、ゼロから全く新しい幻想郷をメリーが作り出すともとれるけどどうだろう。個人的には後者よりの解釈になってる。