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東方同人誌感想とか書いてみよう 246冊目

四面楚歌さん、梶迫小道具店さんの『炎上 EN-SYO』

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何も起きていないけども人里が変だと感じ、それを霊夢に伝える魔理沙、それを相手にしない霊夢。

そして、マミゾウと仲良くなろうとする小鈴、彼女達の行く果ては…。

 

これ、紐つきの装填を切るのが勿体なくてそのまま放置してた本。でも本の部分だけカバーから落とせば別に切らなくてもいいじゃない。って事にようやく気づいて読んだよ。以下ネタバレなので反転。

 

鈴奈庵25話を元にした作品。

マミゾウの手により妖怪の一員となった小鈴、それを始末しないといけない霊夢、全てのの元凶である魔理沙。それを知りながら小鈴に手を出したマミゾウ…。

タイトルからして鈴奈庵炎上本だと思わせるものの鈴奈庵どころじゃなくて人里全体を燃やす本だよ! 

 

”妖怪になった人間は殺さないといけない”巫女を里の人間が知ったらどうなるか?という想像をふくらませたような話で最初はうわさ話でそれが広がる様が語られる。

そして本当に”妖怪になった人間を殺す巫女”が人里に出てきた時の人里の反応がまた…こうして鈴奈庵(+人里)は炎上していくのだった。

このためだけに妖怪にされた感じの小鈴がまた哀れ。小鈴は原作で散々迷惑をばらまいているのだからこれくらいの報いがあってもいいとか思ってはいけないよ。たぶん。

 

人里とそれ以外の場所で安全/安全でない ような境界が引かれているみたいな設定があって、それが崩れた時の人里の描き方はすごい悪意があるような描き方でいいと思った。

そしてそれを誘発した魔理沙も霊夢は始末しないといけなくなり魔理沙と戦い魔理沙を殺すも、そこまでが魔理沙の計画である事を霊夢は知り…って感じの最後は霊夢に決して追いつけない魔理沙が苦心の果てに見つけた手段だと思うし、決して最後のところで繋がれないれいまりものとして色々と思うところが出てきたりする。

 

「お前はそういうの、ないんだろうな。特別な誰かなんていないだろうな。なぁ霊夢──なぁ、博麗霊夢!私はお前の特別になれたのか?」

「もし私は誰よりも強くて。独りで異変を解決できるくらい強かったら。お前は自由でいられたのかな!」

 ここらへんの魔理沙の台詞は色々と魔理沙の思いの丈が感じられて痛々しくて…ねぇ。

 

最後の荒廃した幻想郷に残される霊夢と魔理沙の幽霊二人だけってイメージは素敵だよね。

 

 

この本みたいに鈴奈庵25話から想像出来る

”魔理沙は魔法使いになりタブーを犯す、でも魔理沙は霊夢にとって特別な存在なので始末する事が出来ないのでは?”

ってテーマの話はたぶんまだまだ出てくるだろうしれいまり好きにとって罪深い話だよねあれ。こういうテーマの二次創作がもっと増えればいいよ。