東方同人誌感想とか書いてみよう 148冊目
あさつき堂さんの『Happiness』『Happy End』『あなたなんて私には必要ないわ!』
3部作、というわけでもないけれども(どれも単体で完結してる)一応微妙に繋がっていて全部パチュこあものなので一気に紹介。『あなたなんて私には必要ないわ!』以外はpixivで全編読めます。
【東方】「Happiness」漫画/うがつまつき [pixiv]
【東方】「Happy End」漫画/うがつまつき [pixiv]
『Happiness』
パチュリーに仕えるもののほとんど仕事が出来ない小悪魔。けど、紅茶の才能だけは褒められていた。
しかし、魔理沙やアリスが紅魔館に来るようになってから自分の出す紅茶すら飲んでもらえなくなり存在意義を見失った小悪魔は…。
この作品が3つの中で一番この人の作品らしい終わり方をするよね(どんなイメージを抱いているのかと突っ込まれそうだけど…)。報われない小悪魔と残酷な終わり方。ここで話が完結した。みたいな事にしても十分いいと思う(まぁ救いゼロだけどさ)。ここからの救い、みたいなのが次の話。
『Happy End』
前巻の小悪魔の能力の暴走?により異変が起きた図書館。パチュリーはそこで小悪魔を探す過程で、魔理沙やアリスが来ていてからも毎日のように同じ紅茶を入れてくれた小悪魔の大切さに気付き…
こっちでようやく救いがある話になる。ちゃんとハッピーエンドな話だよ!
パチュリーと小悪魔の関係がようやくまともになるような感じがいい。
作中で描写されるだけで意味の説明はされないけれどもタロットの塔の逆位置の意味について考察するなら”一度完全にパチュリーと小悪魔の関係が崩れるものの、それがまた何らかの形で1から戻る”みたいな意味だと思う。それがいい方向に戻るかどうかは分からなかったのでレミリアは何も言わなかったのだと思うし。塔のカードは逆位置=正位置の正反対の意味 ではないので好きに解釈がしやすいカードなんだけどももうタロットほとんど忘れてしまった…
『あなたなんて私には必要ないわ!』
パチュリーの本を合法的に盗むために”思ったことの反対を言う薬”をパチュリーに飲ませ、”これ頂いていくぜ”→”いいわよ”みたいな感じにやろうとした魔理沙。パチュリーはそれを飲んで小悪魔に”思ったことの反対”を言ってしまい…。
相変わらず小悪魔とパチュリーを作者がいじめているような内容で始まるものの、最後で小悪魔とパチュリーの絆の再確認みたいなので終わるので読後感はこの中で一番明るい感じ。というか段々と読後感は爽やかになっているような…。