東方同人誌感想とか書いてみよう 141冊目
薬味さらいさんの『イカロス』
「あいつが憎いのか
そんな事を思う自分が憎いのか
寂しいのか 悔しいのか
もうグチャグチャで
分かんないだよ……」
「そう その想いこそ
その心に渦巻く汚泥こそが
妬みなのよ
その想い 私に頂戴な?
地底中にばら撒いてあげる
あの子にも思い知らせてやりましょう……?」
地底に太陽を!、と行動するお空。それに反発する地底の住民達。そしてお燐は一人だけ先に行ってしまったようなお空を見て…
今まで一緒だったのに別の方向へ行きそうなお空を見て色々と思ってしまうお燐、それをパルスィには”嫉妬”というような感じに言われるものの、最後に何もしなかったところからするに”嫉妬”と一括りに出来ないもっと複雑な感情でそれが”お嬢ちゃん なんでだい なんで 何もしなかったんだい なんで………”という怨霊の台詞とお燐の表情でよく現れていると思う。
『イカロス』の元の話ではイカロスは高く飛びすぎ死んでしまうものの、これは高望み?をしているお空が(今のところ)死んでいないしこの先も希望があるような終わり方になっている気がする。