東方同人誌感想とか書いてみよう 131冊目
ふあん亭さんの『日帰り怪綺談』『彼女の遺失物』『回帰談』
怪奇談3部作というべき作品。怪奇談アリス→妖々夢アリスに如何にして至るか。そして怪奇談アリスという昔に今のアリスがどう決着をつけるか。みたいなアリス主人公のシリアス話。
『日帰り怪奇談』
魔界から再び現れた怨霊異変を解決しにいく霊夢と魔理沙の話。ちゃんと1ボス→6ボスまで順番に戦ったり戦わなかったりしていていい。ここではアリスが主人公っぽくなくて強制的に子供アリスに変えられている。
でも最後の文章でアリス主人公の話だったんだなぁって感じで終わるんだよね。
『彼女の遺失物』
子供なアリスから元の姿に戻ったアリス。それでも魔界へ戻る気は起きなくて…
マリアリ話みたいな作品。魔理沙のひと押しでようやくアリスが魔界へ帰る決心がつくまで
『回帰談』
ようやく”今の姿のまま”魔界へ戻ってきたアリス。でも神綺に会って何がしたいかは自分でも分からず…
ここでも『日帰り怪奇談』の同じように1ボス→6ボスまでという構成になっている。でも魔界組のアリスに対する扱いは霊夢や魔理沙に対する扱いと当然全く異なっていて…。その中でアリスは自分が魔界人とは違う事、を受け止めきれずに魔界を出て行った昔を思い出す。そして、神綺に再会したあとのアリスの泣く姿、「ごめんなさい」という言葉ははこれまでの集大成のようですごくいい。