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東方同人誌感想とか書いてみよう 84冊目

 あんずの木さんの『桜と蝶と貴女』『貴女と貴女』

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上下巻じゃない続きものな本。って一体どうやって紹介すればいいのか迷うものの”別に本ごとに好きに書けばいいんじゃないか”と思ったのでこれは2冊一気に紹介

 

『桜と蝶と貴女』

ゆかゆゆ生前本。

西行妖の力を受け普通の人間と関わろうとするとその人間を死なせてしまう幽々子は人と関わる事を避け始める。それに興味を持った紫は幽々子に近づき、幽々子も”自分の力で死なない相手”に気を許し紫と仲良くなる。でも紫ですら抑えきれないくらいに幽々子の力は強大になり…。

 

生前の紫と幽々子の話は原作の話からしてどう頑張ろうとも悲劇にしかならなくて、それに至るまでの過程がすごくいい本。妖忌、藍、西行妖の描写もしっかりとしていてそれがいい。どんなに努力しようとも避けられない結果の話。

 

『貴女と貴女』

幽々子が死んだ後に再び紫と出逢う話。

亡霊として復活した幽々子、それに出逢った紫は思わず幽々子を抱きしめるが幽々子は記憶を完全に失い性格も全く違ったものになっていて…

 

”幽々子の形をしているけど幽々子とは違ったもの”に戸惑う紫、と幽々子っていうこのネタにはベタな展開から幽々子の記憶が一瞬だけ戻り…って展開はなかなか見なかった展開でいい。生前の和服からなんで幽々子があんな衣装になったのかって理由付けもしっかりと描いている。

記憶が一瞬だけでも戻るのは原作と離れているんじゃないか、とかいうのは気にしない。