東方同人誌感想とか書いてみよう 51冊目
鵺箱さんの『おてんば恋娘に花束を』
チルノがなんかのきっかけで強くなった話の本 その3
このテーマの中で一番好きな作品。いや多分扱いやすいテーマっぽいし他にもまだ読んでないいい作品があるんだろうけどね。
弾幕勝負で魔理沙に勝つ事が出来、パチュリーの図書館で本を読むようになり、強くなったチルノ。でもそれはレミリアによる”運命を操る程度の能力”を使った気まぐれな行為で、その事を知ったチルノは…。
前半部でこんなに風呂敷を広げて大丈夫なのだろうか、と思ったものの後半部のパチュリー、レミリア対チルノできちんと畳んでいる。
他の作品はチルノが強くなる→誰かがそれを退治するって流れでこれもと似たような感じなんだけど、他と違うのがチルノ自身も強くなる(自分じゃなくなる)事を望んでいない事。このチルノの葛藤が後半の方で活かされていてそれがすごくいい。
あとがきに書いてあるこの作品元ネタっぽい「馬鹿の墓」という作品は東方創想話
で公開されているので興味があれば。