好きなことをだらだら書くブログ
最近東方の事しか書いてない

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読書

『コンビニ人間』の感想

ようやく読んだので感想 コンビニ人間 作者: 村田沙耶香 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (23件) を見る 正常な世界はとても強引だから、異物は静かに削除される。まっとうでない人間は処理されていく…

読書感想 ユートピアのなれの果ての話

というわけでナウル共和国について書かれた本の感想 ユートピアの崩壊 ナウル共和国―世界一裕福な島国が最貧国に転落するまで 作者: リュック・フォリエ,Luc Folliet,林昌宏 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2011/01/28 メディア: 単行本 購入: 2人 クリッ…

帰ってきたヒトラーとひっとらぁ伯父サンについて

※映画は観てないので本の感想、比較です。ネタバレ注意。 帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1) 作者: ティムール・ヴェルメシュ,森内薫 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/04/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 帰ってき…

群像2016/5月号 『絵本グリム童話』の感想。 新しく味付けされた物語を読むのは楽しい。

群像 2016年 05 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/04/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (1件) を見る 絵本グリム童話、特集を銘打った群像5月号。 カラー絵をつけて300ページ長(特集の部分は1/3くらいとは言え)の分量って 原稿料…

読書感想

ちょっと前に秘封×ドストエフスキーな二次創作の『カラーバー・イン・ザ・ブラックボックス』を読んで感想を書いたらドストエフスキーを読み返したくなったのでこれの感想。 おかしな人間の夢 (論創ファンタジー・コレクション) 作者: ドストエフスキー,太田…

「伯爵夫人」の感想

文芸誌掲載時点でネットにいろんな感想が転がる作家、という人はあまりいない。というイメージなんですが蓮實重彦の「伯爵夫人」は単行本化前にも結構感想が出てきましたね。三島由紀夫賞とる前から割と感想を見たのでみんななんだかんだ蓮實重彦好きでしょ…

古事記読み比べ

古事記の現代語訳はいくつかあって、福永武彦訳が一番入手しやすくメジャーだと思うのですが、今回は河出日本文学全集の池澤夏樹訳で再読してみました。 父親(福永武彦)の訳が名訳として名高いのでそれに挑んだ息子の池澤夏樹訳はどうかなぁ……と思ってたの…

読書感想

『ストーナー』の感想を簡単に。 ストーナー 作者: ジョン・ウィリアムズ,東江一紀 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2014/09/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (27件) を見る 海外文学好きな皆さんが絶賛してたので、ようやく読みました。面白いよ…

読書感想

というわけでたまに書く読書感想。 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集08) 作者: 伊藤比呂美,福永武彦,町田康 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/09/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (17件) を見…

読書感想

ミハイル・エリザーロフの『図書館大戦争』 図書館大戦争 作者: ミハイルエリザーロフ,北川和美 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/11/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 作家グロモフが残した本(力の書、権力の書、憤怒の…

『新カラマーゾフの兄弟』は誰のための本なのか

『カラマーゾフの兄弟』の続編でもパロディでもない正当な完結編、っていう文句だけであたまがいたくなるような『新カラマーゾフの兄弟』。 いや、そこらへんの二次創作でこういうのをやるならきっと”面白い事やってるなぁ…”で済ませたのだろうけどもよりに…

『ずっとお城で暮らしてる』はヤンデレ百合小説じゃないのかな。という説。

ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫) 作者: シャーリィジャクスン,Shirley Jackson,市田泉 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2007/08 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 73回 この商品を含むブログ (106件) を見る みんな死んじゃえばいいのに。そ…

読書感想

ジョン・ヴァーリイの『逆行の夏』 逆行の夏 ジョン・ヴァーリイ傑作集 (ハヤカワ文庫SF) 作者: ジョン・ヴァーリイ,シライシユウコ,浅倉久志,宮脇孝雄,大野万紀,内田昌之,中原尚哉 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/07/23 メディア: 新書 この商品を…

中勘助がパブリックドメインになったよ

2016年から安西冬衛、梅崎春生、江戸川乱歩、大坪砂男、河井酔茗、蔵原伸二郎、式場隆三郎、高見順、谷崎潤一郎、中勘助、森下雨村、山川方夫、米川正夫という面子がパブリックドメインになりました。青空文庫 を参照のこと。 まぁ、乱歩と谷崎が目玉であと…

読書感想

シリアルキラー本って魅力がありますよね。シリアルキラー本の何が人を惹きつけるのか『連続殺人犯の心理分析』に書かれてたこの文章以上の文章はないと思うので、とりあえず引用 「連続殺人犯」の心理分析 作者: ジェイソンモス,ジェフリーコトラー,Jason M…

読書感想

たまには普通の読書の感想を…と思ってもなかなか書けないわけで。 読書メーターでやればいいじゃない…と言われそうですがドワンゴがあそこを買収したと聞いて使う気がなくなってしまった程度にはニコニコ関連が嫌いなのでブログで適当に。 『ジーン・ウルフ…

WIRED「人工知能はどんな夢をみるか」感想

WIREDはネットサイトも面白いけども、雑誌版のがディープな話題を取り扱っているので好き。今回は人工知能&未来都市特集で分厚くてこの手の話題が好きな人なら充分楽しめる本。特にSFファンなら前号の「ことばの未来」特集と併せて読むときっと色々とと想像…

聖書のALIVE訳が面白い。

たまには普通の本の話題でも。これを普通の本って言うとあれかもだけどもほとんど誰も紹介してないし…。 というわけで『聖書ALIVE訳』 若者向けの言葉に翻訳された聖書、といういたって真面目な趣旨の聖書なんだけども言葉のセンスがどうにもおかしくてギャ…

読書感想

『絶歌』の感想、というかこれを読んで思うこと。ついでに『礼賛』も。 と、その前に『連続殺人犯の心理分析』からの文章を引用してみる。殺人犯に興味がある自分みたいな人達の心理について実に的確に書いた文章。 「連続殺人犯」の心理分析 作者: ジェイソ…

読書感想

ついったーで一言感想書いて済まそうと思ったけども長くなりそうだったのでブログで。 バリントン・J・ベイリーの『ロボットの魂』 ロボットの魂 (創元SF文庫) 作者: バリントン・J.ベイリー,Barrington J. Bayley,大森望 出版社/メーカー: 東京創元社 発売…

読書感想

Chuck Palahniuk , Cameron Stewartの『Fight club2 #1』 Fight Club 2 (Graphic Novel) 作者: Chuck Palahniuk,Cameron Stewart,DAVID MACK 出版社/メーカー: Dark Horse Books 発売日: 2016/05/31 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る ファ…

読書感想

ヴァーノン・リーの『教皇ヒュアキントス』 教皇ヒュアキントス ヴァーノン・リー幻想小説集 作者: ヴァーノン・リー,中野善夫 出版社/メーカー: 国書刊行会 発売日: 2015/02/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 宗教をテーマにしたり、…

読書感想

なんかアクセス解析見たらめちゃくちゃアクセスされている。。と思ってリンク見てみたら制作のしおり(ラスティカレスケット)さんにリンクが貼られている。こんなサイトまであのサイトの管理人の人はチェックしているのね…ここ便利ですよね。 という流れを…

マーガレット・アトウッド『侍女の物語』

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)作者: マーガレットアトウッド,Margaret Atwood,斎藤英治出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/10/24メディア: 文庫 クリック: 51回この商品を含むブログ (39件) を見る男はセックス・マシンなのです、とリディア小母は言った…

 山本直樹『フラグメンツ』

フラグメンツ (1) (Big spirits comics special―山本直樹著作集)作者: 山本直樹出版社/メーカー: 小学館発売日: 1997/02メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 101回この商品を含むブログ (48件) を見るフラグメンツ (2) (Big spirits comics special―山本直…

ロバート・クラム『旧約聖書 創世記編』

旧約聖書 創世記編作者: R・クラム,笹野洋子出版社/メーカー: 静山社発売日: 2011/09/13メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (4件) を見る旧約聖書はすごい背徳的な本だと思っている。だから好き。実の父親を眠らせてからセック…